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6月3日(日)、大東文化大学は第7回関東大学春季大会グループAの第4戦目を迎え、それまで4戦全勝中の明治大学と対戦した。
欠場者が相次ぐ大東文化のメンバー表には、シオペ・ロロ・タヴォ(外英2=ウェズリーカレッジ)などといった留学生の名前はなく、Aチームとしては久しぶりにスターティングメンバー15人全員に日本人が名を連ねた。
結果は14-80と大差での敗戦となり、大学日本一挑戦の厳しさを実感させられる一戦となった。
ホームグラウンドで紫紺に染まったスタンドの応援を背に勢いに乗る明治に、大東文化は試合序盤から主導権を握られる。
前半5分、自陣5mでの明治ボールスクラムで大東文化がペナルティを犯すと、明治がクイックでトライゾーンに突っ込み先制トライを決めた。
15分には敵陣でペナルティをした大東文化の戻りが遅いのを見て、クイックで攻める明治に対し、大東文化のディフェンスは対処できず、そのままトライを献上。
直後のキックオフでも明治がノーホイッスルトライを挙げ、その後も明治の猛攻を防ぎきれぬまま、0-47で前半を折り返す。
後半開始早々にWTB(ウィング)土橋永卓(環境4=秋田中央)がトライを返し、反撃に移りたい大東文化だったが、明治の勢いを止めることはできなかった。
FW(フォワード)とBK(バックス)が一体となったアタックに飲まれ、後半も明治がトライを重ねる。後半22分にFB(フルバック)鈴木匠(スポ科2=札幌山の手)がトライ。直後のコンバージョンキックも成功したが、その時点でスコアは14-68と、54点もの差がついていた。
24分と39分にも明治がトライを追加し、最終的なスコアは14-80。メンバーが入れ替わっていたとはいえ、大学日本一を目指すにあたり、決して避けられない相手との差はあまりにも大きかった。
厳しい戦いが続く春季大会も、10日(日)に最終戦を迎える。印西市松山下公園陸上競技場で戦う相手は、同じ関東大学リーグ戦1部を戦う東海大学。東海もここまで帝京、明治、慶應義塾に敗れており、3戦未勝利と苦戦を強いられている。
東海も大東文化と同様に主力の欠場が続いていたが、前回の慶應義塾大学戦では主力が復帰を果たした。主将のアタアタ・モエアキオラ(4年=目黒学院)、テビタ・タタフ(4年=目黒学院)、眞野泰地(3年=東海大仰星)の3人だ。
主力が戻ってきた東海がどんな戦い方を見せるか、10日の対戦に注目してみたい。
昨年度、3年ぶりに春季大会Aグループに復帰した大東文化は、リーグ戦や対抗戦の上位チームと接戦を演じながらも勝ちきれず、1勝4敗のグループ5位に終わった。
それでもチームはそこから結束し、秋には22年ぶりのリーグ戦優勝を成し遂げることが出来た。
リーグ戦王者として、そして昨年度の下級生が残る中での今年度の春季大会、新たなラグビースタイル確立を目指す大東文化は『相次ぐ主力の欠場』に苦しんでいる。
だが、裏を返せば、これまでBやCチームにいた選手たちがA、チームでの戦いを経験することで底上げにもつながる。
今年度、チームが目標とする『大学日本一』のために、春季大会での戦いぶりを秋のリーグ戦、そして冬の選手権につなげられることが出来るか。
大東文化大学と東海大学の対戦は、6月10日(土)午前11:55から、J SPORTSオンデマンドでLIVE配信される。
文:姜亨起/写真:馬場修平、長橋健太郎(スポーツ大東)
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