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スーパーラグビー(SR)参入3年目にしてチーム初の連勝、海外初勝利をファンに届け、熱狂の舞台となった香港から豪州遠征へ向かったヒト・コミュニケーションズ サンウルブズが、5月25日(金)、オーストラリアのメルボルンで第15節レベルズ戦(豪州)を戦った。
サンウルブズは国内最終戦となったレッズ戦(豪州)で今季初勝利、SR初開催の香港では、SOヘイデン・パーカーの劇的ドロップゴールでストーマーズ(南アフリカ)相手に海外初勝利&初の連勝。
勝敗を2勝9敗として豪州遠征へ向かったが、ここで予定通り6月のウィンドウマンス(国際交流期間)へ向かう一部の日本代表組(21人)がチームを離脱。
指揮官もジェイミー・ジョセフHC(ヘッドコーチ)から同じく日本代表スタッフでアシスタントのトニー・ブラウンがHC代行に。
立川理道など、ケガなどでプレー時間の足りない日本代表9選手は豪州遠征へ参加となり、全員がレベルズ戦のメンバー23人に入った。
レベルズとの対戦は今季2度目で、前回は第3節に17-37で敗戦している。
今季はSR離脱のフォースから指揮官(デイヴィッド・ヴェッセルズHC)や有望選手が流入し、ここまで5勝6敗。豪州カンファレンス上位の強豪に生まれ変わった。
この日は豪州代表88キャップの中心選手、SHウィル・ゲニアはケガで欠場したものの、日本代表に選出されたばかりのNO8アマナキ・レレイ・マフィが先発に名を連ね、強敵として立ちはだかった。
一方、サンウルブズの先発メンバーは前節から11人(FW6人+BK5人)変更。日本代表組が予定通り離脱したため、大幅な入れ替えを余儀なくされた。
しかし電光石火の先制トライを挙げたのはサンウルブズ。
レベルズの日本代表NO8アマナキの反則から敵陣に入った狼軍団は、前半3分、左マイボールラインアウトを確保し、SH内田啓介の鋭い配球から連続攻撃。
FBジェイソン・エメリーが相手を引きつけWTBレメキ・ロマノ・ラヴァにラストパス。そのまま右大外でインゴールを取り切り、5点を奪取した。
トライ後は、前週の決勝ドロップゴールで2週連続「プレイ・オブ・ザ・ウィーク」に選出されたSOヘイデン・パーカーが、正確な左足で2点を追加して7-0とした。
しかしサンウルブズは前節は堅固だったラインディフェンスが乱調気味。たびたび相手ランナーに差し込まれ、また大きなギャップも生まれてゲインを許した。
レベルズはNO8アマナキ、HOエイノル・ランギ、WTBマリカ・コロインベテといった強力ランナーをエリア外側で走らせ、狼軍団を自陣へ後退させた。
前半6分にはサンウルブズDFのギャップを突き、最後はWTBコロインベテが独走トライ(ゴール)。同17分にもオフロードパスを受けたWTBジャック・マドックスがチーム2トライ目。
レベルズのボールキャリーの勢いは止まらず、7-14とリードした前半21分には、ゴール前ラインアウトからNO8アマナキが突進。
起き上がったNO8アマナキは再度ボールキャリーすると、ラック上からインゴールへ豪快にグラウンディング。日本チーム相手に容赦ない力を見せつけ、レベルズのリードは14点(7-21)に。
チーム初の3連勝を目指すサンウルブズは、この日もSOパーカーの左足が武器。前半32分、39分にショットで計6点を追加し、前半を13-21で折り返した。
スクラムはレベルズ先発8人の合計体重が916キロであるのに対し、サンウルブズは約50キロ差の862キロ。体重差はあるもののスクラムは比較的安定。しかしやはりこの日はディフェンスに課題を抱える結果となった。
サンウルブズは後半8分、相手ボールキャリーのたびに後退してしまい、最後は左大外でWTBマドックスに破られ(ゴール成功)、スコアは13-28に。
WTBレメキは後半のチーム状況について「声もあまり出なくなってしまい、勢いを失ってしまいました」。
コミュニケーション不足に陥っていたというサンウルブズは後半23分、引き離されたくない状況でトライゲッターのWTBホセア・サウマキが“プロフェッショナルファール”でシンビン(10分間の一時退出)に。
レベルズは14人のサンウルブズを攻め立て、後半28分、31分にWTBコロインベテが連続トライでハットトリック達成。13-40。
14人となった10分間で2トライを奪われたサンウルブズ。意地のラストアタックも途中出場のロペティ・ティマニにラックで絡まれ、フルタイム。
13-40で今季10敗目を喫したサンウルブズのブラウンHC代行は「一部の日本人選手が帰国したことによって、今日の試合ではメンバーに大幅な変更が生じました」と、先発で11人あったメンバー変更に言及した。
「このような変化が生じることは随分前から分かっていたことで(-中略-)この試合に向けた準備もよく整っていましたが、このような結果になってしまったことは、今夜のレベルズのパフォーマンスが本当に素晴らしいものだったということです」
この日ジャッカルなどブレイクダウン、ボールキャリーでも奮闘したNO8エドワード・カークは「今週は良い準備ができたと思っていました」。
「しかし、今日のゲームでは後半にいくにつれてうまく連携がとれなくなってきました」と振り返り、ピッチ上のコミュニケーション不足を問題視した。
レベルズ戦後、日本代表の5選手(PR 稲垣、具、LO真壁、CTB 中村、WTB レメキ)がジャパンに合流するためサンウルブズから離脱。
さらに日本代表ではないが、これまで中心的な役割を担ってきたCTBマイケル・リトルとWTBサウマキがケガにより遠征から離脱することに。
これまで以上の正念場、厳しいメンバー編成で挑むことになったサンウルブズの次戦は6月3日(日)。4勝8敗と苦しむブランビーズ(豪州)が相手。
次戦も大幅なメンバー変更を余儀なくされるが、80分間コミュニケーションを続けて堅固な防御網を維持したい。
多羅 正崇
1980年2月1日生まれ、神奈川県出身。法政大学第二高校、法政大学でラグビー部に所属し、大学1年時にスタンドオフとしてU19日本代表候補に選出。法政大学大学院日本文学専攻修了。スポーツジャーナリストとして『ラグビーマガジン』『Number』『J SPORTS』などに寄稿する傍ら、ユーモアコラムの執筆も行なっている。スポーツにおけるハラスメント防止を目的とした一般社団法人「スポーツハラスメントZERO協会」理事。共著に『子どもがラグビーを始めたら読む本』(ベースボール・マガジン社)がある
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