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ラグビー コラム 2018年5月24日

「勝ち癖をつけた」筑波、開幕3連勝を賭けて法政と対戦。ラグビー関東大学春季大会

ラグビーレポート by 筑波大学新聞
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春季大会初戦で早稲田大学を破り、追い風に乗っている筑波大学。5月13日には日本体育大学と対戦し、78-14で大勝した。27日(日)の法政大学戦でも、勢いそのままに勝利を重ねられるだろうか。

今年の筑波大は、昨年とスタメンが大きく入れ替わった。そのため、春季大会では実戦経験の少ない選手をスタメンに置くなど試行錯誤を続けている。

このように不安要素を多く抱えていたが、日本体育大戦では戦い方の定まらない現段階として、理想の試合展開だったと言えるだろう。

筑波大は試合開始直後からトライを量産。合計12トライを決める一方、守備では相手の攻撃をわずか2トライに抑える圧巻の試合運びで、開幕2連勝を飾った。

主将のHO(フッカー)大西訓平(体専4年)は「(初戦の)早稲田大戦では後半途中から相手ペースになることがあったが、今回は1試合通して主導権を握ることができた」と振り返った。

FBとして存在感を見せた前田

前半3分、筑波大は相手のラインアウトのミスを機にFB(フルバック)前田土芽(同4年)が大きくゲインすると、パスを受けたWTB(ウイング)河野友希(同4年)が先制トライを決めた。

その後も、前田の好走は続き、相手のミスやペナルティを逃さなかった。トライを立て続けに奪い、26-0とスタートダッシュに成功した。

だが、20分に相手の素早いタックルが決まりボールを落とすと、こぼれ球を拾われトライを許した。それでも29分には、意識して取り組んできたラインアウトからモールで押し込みトライ。

その後、相手のNO8(ナンバーエイト)クリスチャン・ラウイの突破でピンチを招くも、WTB仁熊秀人(同2年)が相手WTBをタッチラインの外まで出すタックルを決め、流れを渡さなかった。

33-7で迎えた後半も筑波大は集中力を切らさなかった。後半2分、相手のペナルティからSH(スクラムハーフ)杉山優平(同3年)がタップで前進し、CTB(センター)田上徳馬(同3年)が難なく押し込んだ。

続く6分には、島田の効果的なキックを起点に大西がトライ。14分は相手の我慢強い攻撃でトライを許すも、仁熊の連続トライを含む5トライを奪いノーサイド。終わってみれば78-14の大勝だった。

これで筑波大は開幕2連勝。春季大会前、「勝ち癖をつけたい」と語った主将の大西の思い通りにここまできている。

筑波大の武器になるラインアウト

古川拓生監督(体育系・准教授)も「やりたいことはできていた。特にラインアウトの守備など、相手の戦い方がわからない試合の中で、しっかりと対応していた」と評価した。試合経験の少ない選手が多い筑波大にとって、勝利は大きな自信になる。

だが、勝利に甘んじてはならない。ここまでの2戦ともに、相手はU20の合宿や教育実習で主力を欠いていた。古川監督は「本来の日体大ではないため、相手のプレッシャーが高くなかった」と冷静に語った。

プレーの精度もまだまだ磨く必要がある。あと一歩のところでノックオンなどのペナルティを貰ったり、パスミスから相手にトライを決められるなど、粗削りなプレーが目立った。

日本体育大戦では相手の留学生選手、NO8クリスチャン・ラウイに再三突破を許すなど、コンタクトの部分でも課題が残る。

次戦の相手は、筑波大が残す2戦で戦う中央大学と日本大学を下した法政大だ。法政大に勝つことは、優勝へ大きく近づくことを意味する。

次戦は主将の大西、副将の前田、BKリーダーの河野が教育実習のため欠場する。プレー、そしてメンタル面でチームの核として支えてきた3人の欠場は大幅な戦力ダウンだ。

一方、「実戦経験を積むことが今年の筑波大は一番大事」(古川監督)。勢いがある下級生が実践経験を積むチャンスでもあり、チームの底上げも期待できる。

展開力のある法政大に対し、全員がリーダーシップをとってピンチをチャンスに変えることができるか。筑波大の真価が問われる。

筑波大学と法政大学の対戦は、5月27日(日)午後0:00から、J SPORTSオンデマンドでLIVE配信される。

文/写真:明石尚之(筑波大学新聞)

筑波大学新聞

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筑波大学やつくば市内のニューズを扱う、筑波大学公認の新聞。発行は年7回で発行部数は2万部以上。取材や原稿執筆、紙面の作成などは学生中心で行う。»Twitter »Facebook

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