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関東大学春季大会も後半戦を迎える。ここまで早稲田大学は1勝2敗。初戦の日本体育大学戦を22-32で敗戦を喫すると、続く筑波大学戦では前半で20点以上の差をつけられ、後半の追い上げも及ばず2連敗。
しかし、先週行われた中央大学戦では、連敗から見つけた課題を1つ1つ克服し、無失点で圧倒的勝利を飾った。
今週の日曜日は、春季大会第4戦となる法政大学との一戦。ここで勝利を挙げることができるかどうかが、春季大会全体の内容とも深く関わってくるだろう。
今回のキーワードは『定着』と『修正力』だと言える。開幕からの2戦では前半に攻め切れずに自陣でのプレーが続き、かつディフェンスの部分では相手にプレッシャーをかけられない場面が見られた。
中大戦ではそこを意識し、SO岸岡智樹(教3=大阪・東海大仰星)を中心としたゲームメークで、キックを多用し敵陣でプレーするエリアマネジメントを行い主導権を握る。
見事に前半を38-0で折り返すと、確実なタックルや巧みなキックを使い、高いボールポゼッションを維持して連敗から抜け出した。
連敗から見つかった課題を『修正』することに重きを置いた中大戦は、充実したものとなっただろう。しかし、後半にはイージーミスが重なるなど、課題はまだ多い。
「今日は先週の試合の反省をしっかりと出そうという試合だったので、それを積み上げていければ、いいチームになれるのかなと思います」(岸岡)。
中大戦でできたことの『定着』と、中大戦で新たに見つかった課題を『修正』することができるかがポイントとなる。
一方の法大は、春季大会では中大と日大に2連勝している。個々の能力が高く、初戦の中大戦ではそれを生かして前半でトライを量産。前半の勢いが良いチームだ。
最初の2戦で前半攻めきれなかった早大が、前半の立ち上がりで主導権を握れるかが勝負を左右するだろう。
また、アタック能力が強いのも法大の強み。中大戦で意識した「前に出るディフェンス」で中大に続き、法大のアタックを止めたい。課題の『定着』を図る絶好のチャンスだ。
春の早大は、メンバーが流動的なのが特徴。中大戦ではFB南徹哉(文2=福岡・修猷館)がAチーム初出場ながら初トライを決めるなど、新たにメンバー入りした選手が活躍を見せている。
チームを強化する春――。2連敗から着実な1勝を収めて臨む今週末、中大戦で見せたチームとしての修正力を、勝利で裏付けてほしいところだ。
早稲田大学と法政大学の試合は、5月20日(日)午後1:00、J SPORTSオンデマンドでLIVE配信される。
記事:石名遥/写真:喜柳純平、小田真史(早稲田スポーツ)
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