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第1戦の明治大学戦(4月30日・札幌)では奥村翔(2年=伏見工)とニコラス・マクカラン(2年=ハミルトンボーイズ)の連続トライで一時はリードしたものの、試合終了間際に肉弾戦を仕掛けられるとトライを許し、14-17で逆転負け。
続く、第2戦の大東文化大学戦(5月13日・百草G)では、前半こそ相手の外国人留学生にやや苦戦を強いられリードを許したが、後半は持ち前の修正力を発揮し相手をノートライに抑え、アタックでは強豪相手に計6トライと強さをみせ38-17で勝利。
ここまで2試合を終えて、1勝1敗の帝京大。春季大会6連覇、大学選手権9連覇中の王者にとって今後はいずれも負けられない戦いが続く。そんな帝京大学の次戦は5月20日(日)。帝京大・百草グラウンドに、東海大学を迎え撃つ。
東海大との対戦は過去5戦を見てみると、全て帝京大が勝利を収めているものの、いずれもクロスゲーム。
帝京大が、31-12で勝利した昨季の大学選手権の準決勝(1月2日・秩父宮)では、試合開始直後にノーホイッスルトライを許すなど、所々で強みを発揮された。そのため、今回も一筋縄ではいかない試合になることが考えられる。
連勝で弾みをつけたい帝京大にとって、次戦ではセットプレーが勝利への鍵を握る。
ここまでの春季大会の戦いをみると、初戦は「スクラムは完敗」という岩出雅之監督の言葉通り、スクラムやラインアウトなど、セットプレーが噛み合わずチャンスを生かせなかった。
一方、第2戦では前節の課題を修正し、安定したセットプレーからきれいな球出しで得点へとつなげた。
主将の秋山大地(4年=つるぎ)は「全員が札幌でのセットプレーで負けてしまったことを悔しがっていて、そこからフォーカスして練習をした」と明かし、「80分間チャレンジすることができた」と手応えを感じている。
次戦でも安定したセットプレーを起点に攻撃のリズムを作ることができるかに注目が集まる。
東海大戦での注目選手はCTB(センター)の本郷泰司(3年=京都成章)。大東文化大との第2戦では持ち前の運動量で体を張ったタックルをみせるなど積極的にディフェンスへと参加する姿が目立った。
次戦へむけては「全部ドミネートタックルを狙うつもりで頑張っていきたい」と意気込む。本郷の活躍に期待がかかる。
また、開幕から1年生ながら2戦連続でWTB(ウィング)としてスタメン出場を果たしているのが西川虎哲(1年=京都成章)。第2戦の大東文化大戦ではトライをあげるなど得意とするランプレーを披露。
「雰囲気も体つきも違うなかでラグビーを楽しめている」と話し、今後については「まずは少しでも多くの試合をAチームで出られるように頑張っていきたい」と意気込む。ルーキーがチームに新たな風を吹かすことができるのか、今後に注目だ。
春季大会も残すところ3試合といよいよ大詰め。春季大会6連覇中の「深紅の王者」帝京大にとって何が何でも負けられない戦いが続く。
「受けに回らず全員が戦い、意志を持って楽しめるような試合にしたい」と秋山。今後、大会を通じてチームがいかなる進化を見せていくのか今後も注目だ。
帝京大学と東海大学の試合は、5月20日(日)午後1:00から、J SPORTSオンデマンドでLIVE配信される。
文・写真:清水幸志郎(帝京スポーツ)
帝京スポーツ新聞部
1996年創刊。帝京大学体育局所属の公認クラブにして唯一の学生新聞。ラグビー部をはじめ、柔道部、空手部、野球部など帝京大体育局の情報を年4回の発行で熱く伝える。現在部員13名で活動。 Twitter @teikyo_sports
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