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ラグビー コラム 2018年5月4日

明治、王者・帝京を撃破。次戦は東海大と対戦。ラグビー関東大学春季大会

ラグビーレポート by 明大スポーツ新聞部
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前節の帝京大学戦で劇的な逆転勝利を収めた明治大学。第2戦は、5月6日(日)秩父宮ラグビー場にて東海大学と対決する。

昨年度の大学選手権決勝では、帝京大に対してわずか1点差で敗北。リベンジマッチとなった4月30日の試合前、田中澄憲監督は「昨年度の悔しさをどれだけ試合で出せるか」と意気込みを語った。

セットプレーから流れをつかむ

十八番のスクラムがチームを勝利へ導いた。今年のFW(フォワード)のテーマは「BK(バックス)にクオリティーボール、生きたボールを供給すること」(滝澤佳之FWコーチ)。また普段の練習ではリコーとスクラムを組み自分たちの形を再確認した。

その成果が表れたのは、10-14で迎えた後半38分。敵陣ゴール前でペナルティを獲得すると「学生たちがプライドを持ってスクラムを選択してくれた」。(田中監督)。

FW陣が10フェーズ以上重ねると、最後はFL(フランカー)朝長駿(農4=長崎北陽台)がゴールラインに飛び込んでトライ。17-14で見事逆転勝利を収め、雪辱を果たした。

今年もタレント揃いの選手が重戦車を担う。昨年U20日本代表に選出され世界を経験したHO(フッカー)武井日向(商3=国学院栃木)、レギュラーに定着し始めた朝長、NO8(ナンバーエイト)坂和樹(政経3=明大中野八王子)と層が厚い。強靭なフィジカルを持つ東海大とのスクラム対決でも活躍を期待したい。

これまでの試合では一時リードしていても、途中で逆転されてしまい勝ち切れないことが多かった。

しかし、「一人一人が高い意識を持って最後逆転できたことは成長している証拠」とSH(スクラムハーフ)福田健太主将(法4=茗溪学園)は分析。23人全員の「帝京大に勝つ」という気持ちが一つになった瞬間だった。

一方で、昨年5月に行われた東海大戦を振り返ると、セットプレーは安定していたが、モールディフェンスで後手に回っていた。毎春の課題点に挙がっているため、注意したいところだ。

低く鋭いディフェンスを見せた

しかし、帝京大戦では〝ハンティングディフェンス〟がさく裂。ダブルタックル、早く立ち上がってディフェンスラインに戻ることを常に意識。低く鋭いタックルを心がけ、自陣前でのトライを何度も死守した。

今年度から週1回程度、レスリングの練習を取り入れた。「取り返さなければいけないディフェンスをするためには、レスリングの要素は大事になってくる」(田中監督)。

帝京大同様、東海大も外国人枠をフルに使ってくるはずだ。気持ちを切らさずにタフに戦い続けたい。

東海大戦での注目選手は、帝京大戦で人一倍声を張り続け重戦車をけん引した右FL(フランカー)井上遼(政経4=報徳学園)だ。

「セットプレーから相手にプレッシャーをかけていきたい」と語る井上。熱い気持ちで重戦車を後方から支える姿に注目したい。

絶対王者粉砕は完遂したが、シーズンはまだ始まったばかりだ。「帝京大に勝てたのは良い薬になった。優勝に向けてこれからまた頑張りたい」(福田)。新生明治の更なる躍進から目が離せない。

明治大学と東海大学の試合は、5月6日(日)午前11:30からJ SPORTSオンデマンドでLIVE配信される。

文/写真:木村優美(明大スポーツ)

代替画像

明大スポーツ新聞部

1953年(昭和28年)創部。現在明治大学において唯一の学生新聞部。明治大学体育会43部の競技成績や、学内外の話題を幅広く紙面・WEBサイト上にて掲載、発信。 現在の部員数は56名。

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