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ラグビー コラム 2018年4月28日

帝京、大学選手権10連覇への序章。ラグビー関東大学春季大会

ラグビーレポート by 帝京スポーツ新聞部
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今年1月7日に行われた、第54回全国大学ラグビーフットボール選手権大会の決勝。

前人未到の大学選手権9連覇を目指す帝京大学は、19年ぶりの決勝進出を決めた明治大学と対戦。対抗戦の強豪同士の戦いを一目見ようと、冬の厳しい寒さに見舞われた秩父宮ラグビー場には、20,489人のファンが集まり熱い声援を送った。

試合はミスからトライを許し、明治大に先制を許す苦しい立ち上がり。その後も立て続けにトライを奪われ、7-17の10点ビハインドで前半を折り返しとなった。

だが、後半は帝京大が持ち前の修正力で試合の流れを取り戻すと、最後は21-20で勝利。クロスゲームを制し、大学選手権9連覇を達成。日本ラグビー界に新たな金字塔を打ち立てた。

今季は帝京大にとって、大学選手権10連覇がかかる節目の年。そして、その前哨戦とも言える第7回関東大学春季大会が今年も開幕する。10連覇という未踏の領域へ。チームはいよいよ長く、険しい道を歩みだす。

新主将の秋山

「コツコツと努力できることが自分の強み」と話すのは、今季の主将に就任した秋山大地(4年=つるぎ)4年生のなかで行われた協議の結果、誰よりも努力を怠らないその姿勢が決め手となって新主将へ抜擢された。

そんな秋山、昨季はLO(ロック)としてセットプレーで大きく存在感を出し、大学選手権決勝では後半15分にトライを決めるなど、大学選手権9連覇に大きく貢献。

主将就任以降はチームメイトや岩出監督からも「チーム全体を見渡し、どういう言葉が適切かを深く考えて、伝えていって欲しい」と大きく期待を寄せられている。

また、チームのスローガンには『hungry』を掲げる。「現状に満足しないで何事も自分からやりたという気持ちがあれば、チーム全体のスキルアップにつながる」と秋山。

今や、大学ラグビー界において絶対的な存在となったからこそ、現状に満足せずにさらにその上を目指すという強い思いが、このスローガンには込められている。

活躍が期待されるブロディ

その秋山率いる帝京大にとって、今季注目すべき点の一つとして外国人留学生の活躍が挙げられる。理由として、大学ラグビーの外国人選手枠の同時出場枠が例年の2名から3名へと増えたことにある。

なかでも1年時から主にバックローとして活躍し、新チームでは副将を務めることとなった、ブロディ・マクカラン(4年=ハミルトンボーイズ)を筆頭に、その弟でCTB(センター)のニコラス・マクカラン(2年=ハミルトンボーイズ)や、FL(フランカー)のジョセファ・ロガヴァトゥ(3年=ハミルトンボーイズ)。

さらに今年から新たにチームに加入した188㎝、122㎏と恵まれた体格を持つルーキーのリッチモンド・トンガタマ(1年=オタフフカレッジ)などに注目が集まる。

一方、BK(バックス)陣では、昨季まで攻撃の中心となっていた尾崎晟也(現サントリー)に代わる選手の台頭に注目したい。

バックスリーのFB(フルバック)には奥村翔(2年=京都工学院)や龍野光太朗(2年=佐賀工)、WTB(ウィング)にはトライゲッターでキッカーも務める副将の竹山晃暉(4年=御所実)などの活躍に期待がかかる。

そのほかにも昨季はルーキーながら試合経験を重ね、大きく成長を遂げたSO(スタンドオフ)の北村将大(2年=御所実)や、CTBには本郷泰司(3年=京都成章)、SH(スクラムハーフ)の小畑健太郎(4年=京都工学院)と末拓実(3年=長崎北陽台)などタレント揃いとなっている。

帝京大の春季大会初戦は、4月30日(月)に北海道・札幌ドームでドーム初のラグビーの試合として行われる。相手は昨季、共に熱い日本一争いを繰り広げ、今年度から田中澄憲監督率いる新体制となった明治大。

帝京大にとっては空前の大学選手権10連覇がかかる今年。「まず大学選手権10連覇」と力強く意気込む秋山。未踏の領域へ。いよいよ『深紅の王者』が動き出す。

帝京大学と明治大学の対戦は、4月30日(月・祝)午後1:00から、J SPORTSオンデマンドで、LIVE配信される。

文/写真:清水幸志郎(帝京スポーツ新聞部)

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帝京スポーツ新聞部

1996年創刊。帝京大学体育局所属の公認クラブにして唯一の学生新聞。ラグビー部をはじめ、柔道部、空手部、野球部など帝京大体育局の情報を年4回の発行で熱く伝える。現在部員13名で活動。 Twitter @teikyo_sports

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