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ラグビー コラム 2018年4月27日

花園ベスト4を始め、日本の強豪校が世界に挑む。サニックスワールドラグビー

ラグビーレポート by 斉藤 健仁
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日本の強豪高校のラグビー部が、同世代の世界の高校に挑む「サニックスワールドユース交流大会2018」。

2000年から、福岡県宗像市のグローバルアリーナでゴールデンウィークに行われており、19回目となる今年も4月28日(土)から5月5日(日)にかけて行われる。

高校の単独チームが各国から集まる「サニックスワールドラグビーユース交流大会」は世界のラグビーシーンでも貴重な大会であり、国境を越えた高校生同士の真剣勝負の場ということだけでなく、大会中、若い世代の国際交流も大会の大きな魅力となっている。

また、この大会は、日本だけでなく各国の代表選手が誕生することで知られており、若き才能の躍動にも注目してほしい。

国別ではニュージーランドが9回の優勝を誇るが、2015年、2016年は南アフリカ勢が優勝を果たし、昨年はレセ・ボルデバッスがフランス勢としては、2度目の優勝を飾ったように、イングランドをはじめとしたヨーロッパ勢も実力がある。

今年は韓国のチームが辞退したため、男子の15人制は海外の高校からニュージーランド、オーストラリア、南アフリカ、イングランド、ロシア、フィジー、中華台北の7チーム、日本高校から9チームの計16チームが参加する。

日本からは9チームが出場するが、昨季の花園ベスト4に進出した東海大仰星(大阪)、大阪桐蔭(大阪)、桐蔭学園(神奈川)、東福岡(福岡)の4校が出場する。

中でも桐蔭学園は、春の全国高校選抜大会を制しており勢いに乗っている。花園、選抜と準優勝に終わった桐蔭学園はこの舞台で世界に揉まれて、さらなる成長を遂げたい。

また、今大会常連で準優勝の経験もある東福岡、昨年の花園優勝の東海大仰星も力のあるチームであり、上位進出を狙っている。

桐蔭学園の神奈川県内のライバルである東海大相模(神奈川)は、1月に開催され、「裏花園」と呼ばれるサニックスワールドラグビーユース交流大会予選会で優勝し、出場権を得た。

他には九州ラグビーフットボール協会より推薦されたモールも強く展開ラグビーも指向している秋田工(秋田)、前に出るディフェンスに定評のある尾道(広島)、展開力が武器の長崎北陽台(長崎)の3校。

さらに韓国の高校が辞退したため花園、選抜でベスト8だったFW(フォワード)とBK(バックス)ともに前に出る力のある報徳学園(兵庫)が参戦する。

女子は7人制で行われ、ニュージーランド、オーストラリア、イングランド、カナダとセブンズの強豪国から4チーム、日本からはブレイブルーヴ(東京)、追手門学院 VENUS(大阪)、石見智翠館(島根)、福岡レディースラグビーフットボールクラブ(福岡)の4チームの計8チームが参加する。

男子15人制の予選リーグは4つのプールに分かれて総当たり戦が行われ(25分ハーフ)、上位2チームが1~8位の順位決定トーナメントに、下位2チームが9位~16位決定トーナメントに進む形式は今年も変わらない。

男子15人制では日本の高校は準優勝が最高成績であり、日本のラグビーファンとしては、そろそろ日本チームの優勝も見たいところだ。まず、どのチームもまず予選プールで上位2チームに入り、1~8位決定トーナメント進出を目指す。

なお、J SPORTSオンデマンドでは、5月2・4・5日に行われる男子15人制の1~8位決定トーナメント全試合をLIVE配信でお届けする。

【男子】
・予選リーグ:4月28日(土)、29日(日・祝)、5月1日(火)
・順位決定トーナメント:5月2日(水)、4日(金・祝)、5日(土・祝)

◆プールA
・ヘイスティングス ボーイズ ハイスクール(ニュージーランド)
・ジエングオ ハイスクール(中華台北)
・東海大仰星(大阪)
・長崎北陽台(長崎)

◆プールB
・フレイムズビー ハイスクール(南アフリカ)
・報徳学園(兵庫)
・東福岡(福岡)
・尾道(広島)

◆プールC
・ラトゥ カダヴレヴ スクール(フィジー)
・エニセイ-STM(ロシア)
・大阪桐蔭(大阪)
・東海大相模(神奈川)

◆プールD
・セント オーガスティンズ カレッジ(オーストラリア)
・エクセター カレッジ(イングランド)
・桐蔭学園(神奈川)
・秋田工(秋田)

【女子】
・予選リーグ:4月28日(土)
・順位決定トーナメント:4月29日(日・祝)

◆プールA
・SGS フィルトン カレッジ(イングランド)
・ハミルトンガールズ ハイスクール(ニュージーランド)
・石見智翠館(島根)
・ブレイブルーヴ(東京)

◆プールB
・ベルモント セカンダリー スクール(カナダ)
・セント クレアズ カレッジ(オーストラリア)
・追手門学院 VENUS(大阪)
・福岡レディースラグビーフットボールクラブ(福岡)

斉藤健仁

斉藤 健仁

スポーツライター。1975年生まれ、千葉県柏市育ち。ラグビーと欧州サッカーを中心に取材・執筆。エディー・ジャパン全試合を現地で取材!ラグビー専門WEBマガジン「Rugby Japan 365」「高校生スポーツ」の記者も務める。学生時代に水泳、サッカー、テニス、ラグビー、スカッシュを経験。「エディー・ジョーンズ 4年間の軌跡」(ベースボール・マガジン社)、「ラグビー日本代表1301日間の回顧録」(カンゼン)など著書多数。≫Twitterアカウント

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