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開幕5連敗となったサンウルブズの6戦目が、今週末、秩父宮ラグビー場で行われる。3月24日のチーフス戦では今季ワーストの61失点で敗れたが、先週は試合がなく、選手たちはつかのまの休息でリフレッシュ。4月7日は、オーストラリア代表選手を多数揃えるワラターズを迎え撃つ。ワラターズは、これまで5戦して3勝1敗1分け、勝ち点「14」でオーストラリアカンファレンスの2位につけている。同カンファレンスに属するサンウルブズは、勝ち点「2」で最下位だ。
シドニーを本拠地とするワラターズは、優勝(2014)1回、準優勝(2005、2008)を誇る名門チームだが、2016年からは下位グループとなり、元ニュージーランド代表CTBダリル・ギブソンが立て直しを図るが、2016年、2017年は結果が出ていない。今季はオーストラリア代表82キャップのLOロブ・シモンズ(200cm、115kg)を獲得し、不安定なラインアウトの修正を図っている。5戦を終えたところでのスタッツ(統計数値)は、ラインアウトの成功率は、89.4%で5位(サンウルブズは、76.8%で14位)、悪くない数字だ。ジャンパーとして活躍しているのは、22歳のLOネド・ハニガン(194cm、110kg)。昨年オーストラリア代表デビューを果たし、その仕事量の多さで注目される選手だ。
FW陣には、オーストラリア代表91キャップのPRセコペ・ケプ、世界屈指のオープンサイドFLマイケル・フーパーもいる。BKは、5試合で66得点をあげ、個人得点ランキング3位のSOバーナード・フォーリー、今季4トライのWTBタンゲレ・ナイヤラヴォロ、天才BKカートリー・ビールなどサンウルブズの脅威になる選手が揃う。3年連続オーストラリア最優秀選手のイズラエル・フォラウは前節のブランビーズ戦で足を痛め、サンウルブズ戦は欠場の可能性が高い。前節はブランビーズに競り勝ったワラターズだが、ここまで5試合は、オーストラリア、南アフリカの各チームとの対戦で、優勝候補チームはひしめくニュージーランド勢との対戦はない。その中で、トライ数は「19」で全体の10位、他にも特筆すべき数字のない状況は、サンウルブズにも勝機があるという見方もできる。
サンウルブズとしては、第5節のライオンズ戦で見せたように素早く前に出るディフェンスでプレッシャーをかけてミスを誘いたい。ただし、中途半端に飛び出すと、フォーリーやビールの素早いパスで大きな前進を許すことになるだろう。確実に仕留めたい。ディフェンスラインの背後にキックを使われた時の対処は課題の一つ。連携を密にカウンターアタックにつなげたい。何より重要なのは、ラインアウトの獲得率を上げることだ。今季はラインアウトの獲得率の低さが敗北に直結している。ここが修正されればゴール前のモールによるトライも計算できるし、相手チームの攻撃オプションを減らすこともできる。今季初勝利のカギを握るポイントだ。
本稿執筆時点でメンバーは未定だが、今季4トライのWTBホセア・サウマキ、前節、サンウルブズデビューを果たしてトライをあげたWTBセミシ・マシレワら、スーパーラグビーレベルでも高い決定力を持つ選手がいる。リーチ マイケルも上り調子。ピーター・ラブスカフニ、姫野和樹、庭井祐輔、徳永祥尭、ヴィンピー・ファンデルヴァルトほか試合に出れば高いパフォーマンスを発揮する選手も多い。前節のチーフス戦は、南アフリカ遠征直後の試合で準備期間が不足していたが、今回は準備する時間もあった。コンディションの良い選手を軸に試合の立ち上がりから主導権を握りたい。
村上 晃一
ラグビージャーナリスト。京都府立鴨沂高校→大阪体育大学。現役時代のポジションは、CTB/FB。86年度、西日本学生代表として東西対抗に出場。87年4月ベースボール・マガジン社入社、ラグビーマガジン編集部に勤務。90年6月より97年2月まで同誌編集長。出版局を経て98年6月退社し、フリーランスの編集者、記者として活動。
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