人気ランキング

メルマガ

お好きなジャンルのコラムや
ニュース、番組情報をお届け!

メルマガ一覧へ

コラム一覧

モータースポーツ コラム 2026年3月3日

王者ノリスは肯定、フェルスタッペンは反発。新規則に揺れるドライバーたちの本音

F1コラム by J SPORTS 編集部
  • Line
テストで苦戦を強いられているアストンマーティンのフェルナンド・アロンソ

テストで苦戦を強いられているアストンマーティンのフェルナンド・アロンソ

1月中旬から2月初旬にかけて各チームがリバリーを発表し、いよいよF1の新時代が幕を開けた。1月26日から30日までの5日間、カタルニア・サーキットで非公開のシェイクダウンが行われた後、2月11日〜13日、および18日〜20日の2回にわたり、バーレーン・インターナショナル・サーキットでプレシーズンテストが実施された。

2026年シーズンから導入される新レギュレーションは、今後5シーズンにわたって適用される大規模な刷新となる。マシンの小型化・軽量化に加え、「ブーストボタン」「オーバーテイクモード」「リチャージ」、さらに「アクティブ・エアロ」といった新機能が相次いで導入される。

パワーユニット(PU)もその姿を大きく変える。1.6リッターV6ターボの基本構造は維持されるものの、MGU-H(熱エネルギー回生システム)が廃止され、電気エネルギーへの依存度が大幅に高まる。昨年まで約8:2だった内燃エンジン(ICE)と電気モーターの出力比はほぼ均等となり、エネルギー管理の成否が戦略と結果を大きく左右することになる。

J SPORTS オンデマンド番組情報

2026年 F1チーム&エンジン供給一覧
チーム エンジン
マクラーレンメルセデス
メルセデスメルセデス
レッドブルレッドブル・フォード
フェラーリフェラーリ
ウィリアムズメルセデス
ハースフェラーリ
アストンマーティンホンダ
レーシング・ブルズレッドブル・フォード
アルピーヌメルセデス
アウディアウディ
キャデラックフェラーリ

ドライバーたちの率直な困惑

この大転換を、最前線で戦うドライバーたちはどう見ているのか。

『Sky Sports』が伝えたところによれば、ウィリアムズのアレクサンダー・アルボンは「これらの要求を理解し、実行できる知的能力を持つドライバーが有利になるだろう」と分析。F1がどんどんフォーミュラEに近付いていると指摘した。また、メルセデスのジョージ・ラッセルは、バッテリー残量次第で「これまでに見たことのない場所でのオーバーテイクが増えるはずだ」と、レース展開の変化を予見している。

一方で、否定的な声も根強い。ホンダと新たな時代を築くはずが、テストで苦戦を強いられているアストンマーティンのフェルナンド・アロンソ。『Pit Debrief』によれば、彼は「エネルギー管理に翻弄されることで、ドライバーとしての挑戦という側面が削がれている」と吐露したという。

5度目のチャンピオンを目指すレッドブルのマックス・フェルスタッペンも、アロンソに同調する。『ESPN』をはじめとする主要スポーツメディアは、彼が今季からのレースを「ステロイドを打ったフォーミュラE」と評したことを伝えた。「もちろん乗れば全力を尽くすけど、ワクワク感はそれほど高くない」と、その心境は複雑だ。

このフェルスタッペンの批判に対し、現王者であるマクラーレンのランド・ノリスは対照的な反応を見せている。ノリスは「ドライバーの視点から言えば、文句を言うようなことは何もない」と述べ、新規則を前向きに捉える姿勢を示した。

複雑化の果てに、ファンは置き去りにならないか

ハースのオリバー・ベアマンについて、『Motorsport.com』は、彼がエネルギー管理の複雑さに強い違和感を覚え、「実際に走ってみて、悲しくなった」という趣旨のコメントを報じている。

また、今季序盤は暫定のレースエンジニアと組むことになったフェラーリのルイス・ハミルトン。『BBC』が報じた内容によれば、彼は「ルールが馬鹿げたほど複雑で、ファンが理解できるはずがない」と、競技のエンターテインメントとしての在り方に疑問を呈した。

元F1最高責任者のバーニー・エクレストンも、『GPFans』によれば「F1はエンジニアではなく、ドライバーのための選手権であるべきだ」と語り、複雑すぎるルールが招くファン離れを危惧している。

そして、沈黙をもってその答えとしたのが、レーシング・ブルズのリアム・ローソンだ。新しいマシンの運転は楽しいかと問われた彼は、7秒間の沈黙の末、苦笑いを浮かべながら「ええと…」とだけ残し、多くを語らなかった。この様子を『Racing News365』が報じている。

そんな中、レッドブルの公式YouTubeチャンネルに登場したアイザック・ハジャーは、インタビューの中で前向きな姿勢を見せた。

「F4以来、2年連続で同じ車に乗ったことなんてない。毎年適応するのが僕の仕事。ただ走って、合わせるだけさ」

期待と不安が入り混じる中、3月8日のメルボルンでいよいよ新シーズンの幕が上がる。この複雑なエネルギーマネジメントのレースを制するのは、果たして誰になるのだろうか。

文:J SPORTS編集部

J SPORTS編集部

J SPORTS 編集部

 

  • Line

あわせて読みたい

J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題

J SPORTS IDの登録(無料)はこちら

ジャンル一覧

J SPORTSで
モータースポーツを応援しよう!

モータースポーツの放送・配信ページへ