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中山雄一選手(No.39 DENSO KOBELCO SARD GR Supra)「何回か危ないシチュエーションがあって、そのたびに心拍数が上がった」 | SUPER GT 2024 第1戦 岡山【SUPER GT あの瞬間】
SUPER GT あの瞬間 by 島村 元子── 交代後、50周を過ぎたあたりから100号車の山本選手とのバトルが始まりました。どんな攻防戦になったか振り返ってください。
中山:ピット出たときは(100号車が)5秒ぐらい後方にいたと思うんですが、じりじり近寄ってきて……(苦笑)。(前半スティントと同じく)“またか……”という感じになりました。SARDは、作戦でピット入るタイミングやピットワークがすごくうまいので、ピットに入る前の順位よりもいい順位で(コースに)戻ることが結構多いんです。そうすると、自分より速い人たちと戦わなきゃいけなことが多くて、後方(車両)をブロックするみたいな戦いが今までもすごく多かったんです。今回も、またそういう風になっちゃったなという感じですね。あと、特にピットアウトしてからガソリンが重いときのフィーリングがちょっと良くなくてあまり攻められなかったので、すごい差を詰められました。岡山はすごい狭いし、今回はGT300車両がすごい大バトルを繰り広げてて、マッハ車検(No.5 マッハ車検 エアバスター MC86 マッハ号)を先頭にした集団バトルがあったんです。すごくGT300車両との巡り合わせが悪くて、ちょっと100号車を離したなって思うけれど、その集団のなかに入るとものすごい減速しなきゃいけなくなったりして、また100号車に真後ろに付かれてしまうみたいなことがずっとありましたね。それがほとんど40周ぐらい続いたって思います。
今回、初めてシビックと戦うことになって、しかも(100号車は)ホンダのエース車両ですよね!? 山本選手ですし、「うわ、手強い相手だな」って率直に思いました。ただ、何周か走るうちにどこでスープラが強くてどこでシビックが強いのかがだんだん分かってきて。で、1コーナー、2コーナー、アトウッドカーブあたりのグリップと、あと直線の中間からそのあとの伸びが結構良かったので、アトウッドからヘアピンで僕はブロックしなきゃいけないシチュエーションが本当に多かったです。で、ヘアピンさえ乗り切ってしまえば、そのあとの低速区間はスープラに分があって、最終コーナーを立ち上がるころには何車身か離しているっていう風になるんです。でも1コーナー、2コーナー、アトウッドでGT300車両に捕まってしまうと、またヘアピン内側に行かなきゃいけないなっていう感じで、テレビに映ってた以外にも何回か危ないシチュエーションがあって、そのたびに心拍数が上がってましたね。
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