人気ランキング

J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題

J SPORTS IDの登録(無料)はこちら

メルマガ

お好きなジャンルのコラムや
ニュース、番組情報をお届け!

メルマガ一覧へ

コラム&ブログ一覧

モーター スポーツ コラム 2024年4月24日

キャシディはここが正念場?モナコでは予選での速さが鍵に | FIA フォーミュラE世界選手権 2024 第8戦 モナコ プレビュー

モータースポーツコラム by 辻野 ヒロシ
  • Line

無料動画

【ハイライト】FIA フォーミュラE世界選手権 2024 第7戦 ・決勝 ミサノ(イタリア)

シーズン中盤での13点差は意外と大きな差です。もうリタイア、ノーポイントは許されない状況でしょう。それだけキャシディはライバルからマークされている証拠であり、第7戦でも3位と走り切れば上位フィニッシュとなる速さがあります。その速さは誰もが警戒するところです。

モナコはキャシディにとって正念場となるレースです。昨年、9番手スタートから追い上げ、見事に優勝を飾ったキャシディとしてはここで何としてでも勝ちたいでしょう。F1とほぼ同じコースレイアウトであるモナコで連勝することは今後の彼のキャリアを考えても大きな勲章になるはずです。

F1ではドライバーズサーキットと呼ばれ、ドライバーの実力差が出やすいコースとして知られるモナコですが、現レイアウトになってからの2年を見てみると、最終予選デュエルに2年連続で進出したのは僅か一人、ミッチ・エバンス(ジャガー)だけで、他の7人は2022年と23年で顔ぶれが異なっています。

昨年のモナコでデュエル進出を果たしたドライバーの顔ぶれを見てみると、ニッサン勢が3台、マセラッティ2台、NIOが2台、ジャガー1台という状況でした。年間を通じての結果では上位に来ていなかったNIO(現ERT)が2台ともトップ8デュエルに進出したことを考えると、予選の速さは得意ドライバーが優勢というよりはパワートレインに起因する部分が少なからずあると言えます。

モンテカルロ市街地コース

モンテカルロ市街地コース

F1ほどのスピードになるとオーバーテイクが難しいコースとして知られているモナコですが、フォーミュラEの場合は順位の変動がかなりあります。とはいえ、昨年のニック・キャシディ(ジャガー)の9番手からの優勝は異例と言えますし、常設サーキットのミサノとは違い、ガードレールに囲まれたタイトなコースではやはり予選は大きな鍵になってくるはずです。

そんな中、期待はニッサンのパワートレインを使うドライバーたちの活躍です。昨年のデュエルはサッシャ・フェネルストラズ(ニッサン)とジェイク・ヒューズ(マクラーレン・ニッサン)によるニッサン勢のポールポジション争いとなりました。好結果のデータを持っているニッサンとしてはモナコでは上位スタートを勝ち取り、トップで走り切っての優勝を期待したいところですね。

今季2度のポールポジションを獲得し、3度のデュエル進出を果たしているオリバー・ローランド(ニッサン)にはもちろん期待がかかりますが、フロントロースタートになったサッシャ・フェネルストラズ(ニッサン)、そして昨年のモナコのポールシッターであり第7戦ミサノでもポールを奪ったジェイク・ヒューズ(マクラーレン・ニッサン)のパフォーマンスは注目です。

荒れる展開も予想されるモナコ。まさにサバイバルバトルを潜り抜けたドライバーたちが後半戦を優位に戦うことができるようになりそうです。

文:辻野ヒロシ

辻野 ヒロシ

辻野 ヒロシ

1976年 鈴鹿市出身。アメリカ留学後、ラジオDJとして2002年より京都、大阪、名古屋などで活動。並行して2004年から鈴鹿サーキットで場内実況のレースアナウンサーに。
以後、テレビ中継のアナウンサーやリポーターとしても活動し、現在は鈴鹿サーキットの7割以上のレースイベントで実況、MCを行う。ジャーナリストとしてもWEB媒体を中心に執筆。海外のF1グランプリやマカオF3など海外取材も行っている。

  • Line

関連タグ

あわせて読みたい

J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題

J SPORTS IDの登録(無料)はこちら

ジャンル一覧

J SPORTSで
モーター スポーツを応援しよう!

モーター スポーツの放送・配信ページへ