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誰からも愛されていたC.ブリーン選手。
昨年のクロアチア・ラリーのプレ・テストの事故で死亡したヒョンデチームのクレイグ・ブリーン選手を追悼してチームはボディカラーを出身国のアイルランド国旗カラーで参戦する様です。温厚な人柄で誰からも愛されていたブリーン選手のご冥福を改めて祈ります。さて、前戦のサファリはトヨタが1,2,4位で圧勝。ロバンペラ連勝でした。ヒョンデ勢は早い段階で技術トラブルやパンクに見舞われヌーヴィルが後半挽回してポディウムを獲得。今年から採用された金・土ポイント、スーパーサンデーポイントそれに最終SSのパワースデージと3本立てのカウントシステムは。先の2戦でも経験されましたがサファリまで終わった段階で、優勝しても逃げ切れず、落ちても復活のチャンスありで結局累計ポイントでは団子状態になっています。今シーズンはこんな状況が続くのでしょう。
サファリ終了時点でヌーヴィル:67pt、エヴァンス:61pt、フルモー:46pt、タナク:33pt、
ロバンペラ:31pt、勝田:30ptとなっています。メーカーポイントではトヨタ:131pt、ヒョンデ:127pt、フォード:72ptとなりました。
第4戦の舞台はクロアチア。今季初めての純ターマック戦です。クロアチアはオーストリアの南に位置し、旧ユーゴスラビアから1991年に分離独立した国土56,000平方キロ、人口400万強の小ぢんまりした国家で首都はザグレブです。ソ連の時代には近隣のチェコ、ルーマニア、ウクライナなどとともに東欧圏と呼ばれロシアの影響下の暗い国家でした。その時代に私は商談のため何度も訪問したことがあります。東欧圏の時代からこれらの国ではシュコダ、ダチア(ルノー)それにモスクビッチなどの自動車が生産されており人々のクルマへの関心は高いものがありました。
クロアチア・ラリーは1947年国内戦として創設され、1986年にヨーロッパ選手権に格上、そして2021年にWRC昇格を果たしました。本年でWRC4回目の開催です。路面はターマックで概して高速ですが道路幅が狭い部分があり冬季に傷んだ路面補修のため小ジャンプがあるなど正確なペースノートが必要です。3日間のSS構成は8-8-6合計20本ですが金曜日と日曜日は中間サービスが設定されていません。金曜日はSS距離が長いので車両トラブル、パンク、ドライブミスに気をつける必要があります、シーズン14戦中純ターマックは3戦しかないので注目です。トヨタは今回エヴァンス、オジェ、勝田の体制。ヒョンデはヌーヴィル、タナク、ミケルセン。フォードはフルモー、ミュンスターの2台体制です。
ラリー概要は下記のとおりです。
| SS本数 | SS km | Liaison km | Total km | |
|---|---|---|---|---|
| L-1 ( 4/19 ) | 8 | 119.74 km | 465.56 km | 585.30 km |
| L-2 ( 4/20 ) | 8 | 108.76 km | 348.71 km | 457.47 km |
| L-3 ( 4/21 ) | 4 | 54.78 km | 304.38 km | 359.16 km |
| Total | 20 | 283.28 km | 1118.65 km | 1401.93 km |
文:福井 敏雄
福井 敏雄
1960年代から欧州トヨタの輸出部員としてブリュッセルに駐在。1968年、トヨタ初参戦となったモンテカルロからラリー活動をサポート。トヨタ・モータースポーツ部のラリー担当部長、TTE(トヨタ・チーム・ヨーロッパ)副社長を歴任し、1995年までのトヨタのWRC圧勝劇を実現させた。
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