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勢力図が大幅変化!カワサキがランキング首位に | FIM スーパーバイク世界選手権 2024 第2戦 カタルーニャ プレビュー
モータースポーツコラム by 辻野 ヒロシサム・ロウズと健闘を讃えあうアレックス・ロウズ(左)
市販スポーツバイクをベースにしたモンスターマシンが争う「FIMスーパーバイク世界選手権(WSBK)」は2月末にフィリップアイランド(オーストラリア)で開幕。3月22日(金)〜24日(日)には第2戦がスペインのバルセロナ近郊にあるカタルーニャサーキットで開催されます。今季もJ SPORTSでは全12ラウンド(36レース)を生放送。今回は第2戦・カタルーニャ(バルセロナ)のレースプレビューをお届けします。
さて、開幕戦のフィリップアイランドはご覧いただけましたでしょうか? シーズンが蓋を開けてみての状況は開幕前の皆さんの予想と合致していましたか?
おそらくほとんどの方の予想を覆す結果になったと思います。史上稀に見る接戦と予測不能な混戦。今シーズンのWSBKは本当にワクワクする展開になりそうと予感させる開幕戦でしたね。
まず予想外だった要素としては、チャンピオンであるアルバロ・バウティスタ(ドゥカティ)の苦戦でしょう。去年まであれだけの速さを見せ、ストレート区間で大きなアドバンテージを持っていたドゥカティとバウティスタでしたが、勝つのはバウティスタとなんとなく分かる状況は無くなったように感じます。
今季からWSBKは新レギュレーションとしてライダーの体重に対するハンディキャップを設定。基準の体重は80kgとなり、体重が規定よりも軽いライダーは車両に決められたバラスト(おもり)を積まなくてはいけなくなりました。軽く小柄なライダーの優位性を抑え、大柄なライダーでも戦えるように調整しようというものです。しかしながら、これは体重が軽く小柄なバウティスタにとっては迷惑以外の何物でもありません。
そんなバウティスタはバラストを積むくらいならと体重増加のために筋トレ強化を行い、フィジカル面をパワーアップしてきたのです。小柄だったから勝てたと言わせないとばかりにレース2では優勝争いを展開。鼻差でアレックス・ロウズ(カワサキ)に敗れ2位となったものの、課せられたハンディキャップを打ち破る素晴らしいレースを展開しました。
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