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モーター スポーツ コラム 2024年3月19日

「僕にはこれしかない」山本尚貴、175日ぶりの“フッカツ”

モータースポーツコラム by 吉田 知弘
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無事に手術は成功し、事故から約2ヶ月後に退院しリハビリとトレーニングに励むものの、怪我をした首の様子をみながらのトレーニングということもあり、スーパーフォーミュラのシーズン開幕時点で以前のような100%の状態に戻っているわけではなかったが、山本の闘争心は誰よりも熱いものがあった。

セッションが始まってコースインした山本は、いきなり全開で鈴鹿サーキットを攻め始め、1分36秒778のトップタイムを記録。フリー走行の後半まで、このタイムを上回る者は現れなかった。

山本尚貴(PONOS NAKAJIMA RACING)

「この週末に入るところから『絶対に一番を取ってやる』と思って……気合いというか覚悟と言った方がいいかもしれないですね。ドライバー人生が1回終わったと思っているので、逆に気が楽になったというか『失うものは何もない』と思って、もう土曜日の一発目から絶対に一番を取ってやろうと思って、(アクセルを)踏み倒していきました」

「正直『今年チャンスはないだろうな』と思っていたので、こうしてまたチャンスをもらえたことに逆に少しビックリしているくらいです。ここまでチャンスをもらったら……もうやり切るしかない。怪我のこともありますけど、とにかく(ナカジマレーシングで)4年目のチャンスをもらえたので、何とか(チーム総監督の)中嶋悟さんのためにも、良いレースをしたいなという気持ちになりました」

その覚悟が、結果としてひとつ表れた瞬間だった。

フリー走行を3番手で終えた山本は、午後の公式予選で5番グリッドを獲得。昨年は予選で苦しむことが多かっただけに、セッション後のメディアミックスゾーンでは久しぶりに笑顔が見られた。

日曜日の決勝レース。スタート前のグリッドインタビューで山本は「何よりこの場に戻ってこられたのが嬉しいです。ただ、ドライブしにきているわけではなくて、戦いにきているので、前にいるクルマの前に出ないといけないです。ナカジマレーシング2台揃って表彰台に立てるように頑張りたいです」と、レース前にも関わらず、いつになく笑顔が多かったのが印象的だった。

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