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2024スーパーフォーミュラ開幕戦プレビュー|実質“冬の鈴鹿”で迎える開幕戦で勢力図が変わるか? 注目のJuju、デビュー戦での課題は?
モータースポーツコラム by 吉田 知弘注目を一身に集めているJuju
いよいよ開幕を迎える2024全日本スーパーフォーミュラ選手権。いつもは3月に公式テストが行われ、4月からシーズンスタートいう流れが定着していたが、今年はF1日本グランプリの開催が4月になったこともあり、例年よりも1ヶ月早い3月9日・10日にカレンダー設定された。舞台となるのは鈴鹿サーキット。同地での開幕は2019年以来となる。
【実質“冬開幕”の2024スーパーフォーミュラ。勢力図にも変化が?】
暦の上では3月は春であるものの、この時期の鈴鹿サーキットは“実質冬”と言っても良いほどの寒さ。毎年3月初旬の恒例イベントだったモータースポーツ感謝デーでは、過去に雪がちらついたこともあった。
最新の天気予報によると、週末は両日とも雨の心配は少なくて済みそうだが、最新の天気予報の各日最高気温は予選日(9日)が8℃、決勝日(10日)が9℃と、2月に開催された公式合同テストよりも低温のコンディション下でレースが行われていくことになりそうだ。
ここまで気温が低くなると気になってくるのはタイヤのウォーミングアップ。同じように気温と路面温度が低かったこともあり、タイムアタックにタイミングが計測2周目(ピットアウト→ウォームアップ→アタック)と計測3周目(ピットアウト→ウォームアップ×2周→アタック)で分かれていた印象だ。
スーパーフォーミュラの場合、Q1が10分、Q2が7分と限られている。その中で、いかにベストなコンディションでタイムアタックできるかが、予選順位だけでなく今回の開幕戦の結果を大きく左右する要素となりそうだ。もちろん、前方がクリアな状態でタイムアタックに臨めるか……いわゆる“トラフィック”の部分も気にしなければならない。9日の予選から、色々とドラマが起きそうな気配だ。
ちなみに、スーパーフォーミュラは比較的気温が低いと空気密度が上がってダウンフォースが増えるため、全体的に冬場のテストの方がタイムも上がる傾向にある。今回は、例年テストだった3月上旬が開幕戦となるため、SF23が導入されて以降の鈴鹿最速タイムである1分35秒792(2023年第3戦:大湯都史樹/TGM GrandPrix)がタイムを上回る記録も期待できそうだ。
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