SF最終戦前夜に溢れた本音とGT最終戦への揺るがぬ決意～それぞれのタイトルへ向かって～

SUPER GTもいよいよ
今週末が最終戦となります。

その前に、先週末スーパーフォーミュラの最終決戦が行われました。

私もお仕事で土曜日だけ現地に行かせて頂いていたのですが、

今回2023シーズンのチャンピオンに輝いた宮田選手に、
第8戦の後、
最終戦決戦の第9戦へ向けてインタビューをさせて頂いたのですが、

第8戦においては
大きなクラッシュが起き、
そのクラッシュした2人のうち1人がチームメイトの笹原選手と言うこともあり、
複雑な心境を語って下さいました。

「タイトル正直取れなくてもいいと思っちゃう」

と衝撃のコメントが飛び出したのですが、

今シーズン130Rやシケインで
大きなクラッシュが相次いでいることもあり、

また今回は近しいチームメイトの
クラッシュと言うこともあって、

自分のタイトルの話はさておき、
レースの安全性を真剣にみんなで
考えるべきだ。

と、なんと自分の記録のことよりも
レース全体の話に熱が入る宮田選手、

なんとも胸が熱くなりました。

また、第8戦後の時点では

「自信がない」と言っていた宮田選手。

流れ的に簡単ではないと思う

だとしても、
ベストを尽くすのみ。

自分の全てを出し切って

結果どうであれ、
この経験は後のレース人生にプラスになると信じている。

とまたこちらも自分のレース人生を長い目で見た時に、
と言う冷静なコメント。

と、複雑ながらも正直な気持ちをたっぷり語って下さった宮田選手ですが、

その次の日、
しっかりタイトルを勝ち取り

「日本で一番速い男」に！

相手を思いやる気持ち、
自分のことだけでなく
周りやレース界全体のことを真剣に想う気持ち

そして、最後までベストを出し切る熱い気持ち。

チャンピオンに輝く前の日の
宮田選手のレアな感情に触れることができて良かった。

宮田選手、本当に本当におめでとうございました。

宮田選手は今週のGTも
タイトルの可能性を残し、
かつランキングトップで迎える最終戦。

ダブルチャンピオンの期待がかかります。

健闘を祈っています。

さぁ、そんなスーパーフォーミュラの会場にて

しまんちゅくんこと
平良選手に遭遇。

平良選手がドライブする300クラス2号車mutaは、

タイトル獲得に、ポールトゥウィンが絶対条件。
埼玉52号車との一騎打ちと言う
また何とも面白いばちばちの展開に。

平良選手に心境を伺いました。

プレッシャーは今はそんなに
感じていないとのこと。

とにかく自分は今までの流れ的に
予選日はQ1を担当しそうなので
Q1を通すことに全集中したいとのこと。

ちなみに、相方の堤選手が先日GTVに来て下さった時に、

前回ポールを獲った前日
平良選手に奢ってもらったので、
平良選手に奢ってもらうことがゲン担ぎになりそうとの話があったので
本人に直撃したところ、

イタリアンで漢気じゃんけんに勝ってしまい、
6人分を支払ったと言う平良選手。

毎回のゲン担ぎにされてしまうと
負担が大きそうです笑笑

ちなみに、堤選手は
賞金を豪快に使うところがあるそうで、
一緒にお祝いするとすぐなくなりそうなので、
チャンピオンに輝いて賞金を獲った際には
2人一緒にではなく、
別々でお祝いしたいとのことでした笑笑

今シーズンの初めの時は
良く緊張する平良選手の姿を目にしていましたが、

「ポールトゥーウィンするだけ。
目標が明確だから
それをやり切るだけ。」

と言う頼もしいコメントに、
今シーズン闘い続け成長し続けてきた平良選手のストーリーが
垣間見えた気がしました。

泣いても笑っても最後の最終戦。

決戦の時はもう目の前です。

文：竹内紫麻