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いよいよチャンピオン決定の最終戦は走り慣れたヘレスで! | FIM スーパーバイク世界選手権2023 第12戦 ヘレス(スペイン) プレビュー
モータースポーツコラム by 辻野 ヒロシ競り合ってフィニッシュするバウティスタ(左)とラズガットリオグル(右)
「FIMスーパーバイク世界選手権(WSBK)」の2023年シーズンもいよいよ最終戦を迎えます。第12戦の舞台は当初、南米アルゼンチンでのレースが予定されていましたが、選挙開催の影響でアルゼンチンでの遠征レースはキャンセルに。多くのライダーが走り慣れたヘレス(スペイン)での開催となります。今回は第12戦・ヘレス=10月27日(金)〜10月29日(日)のレースプレビューをお届けしましょう。
残り2ラウンドで47点差にまで迫ってきたトプラク・ラズガットリオグル(ヤマハ)を退けた!お見事な3連勝を飾ったアルバロ・バウティスタ(ドゥカティ)はその差を60点に広げることに成功しました。
1ラウンドの最大獲得ポイントが62点ですから、トプラク・ラズガットリオグル(ヤマハ)はもう崖っぷち。2人の差があと2点広がるだけでポイントリーダーのアルバロ・バウティスタ(ドゥカティ)のチャンピオンが決定します。条件的にはレース1で早くもチャンピオンが決定する可能性が高い条件と言えます。
スーパーポールレースを含めてシーズン24勝をマークしてきたアルバロ・バウティスタ(ドゥカティ)、一方で毎年恒例のシーズン途中まではスロースターターぶりで、夏から急に結果を残してきたトプラク・ラズガットリオグル(ヤマハ)。今季何度も接戦を演じてきた2人のファイトを最終戦も楽しみましょう。
元々はアルゼンチンで開催予定だったこともあり、代替戦となるヘレスでの戦いまでに1ヶ月近いインターバルがありました。来季のスーパーバイク世界選手権(WSBK)は例年以上に移籍の多いシーズンになるということで、それぞれがここ最近一緒に過ごしてきたメンバーとの最後の仕事になります。エモーショナルな1戦になるというわけです。
2024年の大シャッフルのキーマンとなったのがランキング3位のジョナサン・レイ(カワサキ)。近年、苦戦を強いられることになり、カワサキからの離脱を決めました。ジョナサン・レイ(カワサキ)の存在を一気に名実ともにスターダムにのし上げたのはカワサキであり、代表のギム・ロダ、そして元ライダーでありレイの素晴らしいメンターとなったペレ・リバと共に6度のワールドチャンピオンを獲得しました。9年間過ごしたカワサキを離れ、来季はヤマハへと移籍。ジョナサンの新しい環境での走りは来季の大きな楽しみと言えます。
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