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モーター スポーツ コラム 2023年6月22日

東京開催も決定!注目のフォーミュラEは珍しい常設コースで開催! | FIA フォーミュラE世界選手権 2023 第12戦 ポートランド(アメリカ) プレビュー

モータースポーツコラム by 辻野 ヒロシ
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ポートランド・インターナショナルレースウェイ

ポートランド・インターナショナルレースウェイ

世界選手権タイトルで戦う電気自動車レース「フォーミュラE」のシーズン9(2023年)は残すところ3ラウンド5レースになりました。東南アジアのジャカルタからアメリカ大陸へ大移動。第12戦はインディカーシリーズの開催地としてもお馴染みのポートランド・インターナショナルレースウェイでの開催です。今回は6月24日(土)の第12戦・ポートランドのプレビューをお届けしましょう。

さて、その前に日本のファンにとってはビッグニュースが飛び込んできました。ついに「フォーミュラE」が来年、2024年3月30日に東京で開催されることになりました。日本初の本格的な公道レースとしての開催が発表されましたね。これは歴史的なビッグイベントになること間違いなしです。東京での開催ということで日本の「日産」の応援にも熱が入りますし、日本に縁の深いドライバー、さらには日本人ドライバーのレギュラー参戦も期待したいところですね。

そんなニュースが流された中、「フォーミュラE」はアメリカのポートランドで1レースのみの開催となります。日本に縁の深いドライバーという意味ではSUPER GT/スーパーフォーミュラのチャンピオンでもあるニック・キャシディ(エンビジョン・ジャガー)が今季はモナコでも優勝するなど大活躍。ランキング首位で前戦・ジャカルタでのレースに挑みましたが、キャシディは予選でもトップ8に入れず苦戦。第10戦はファステストラップも記録しながらポジションを上げて7位でフィニッシュしたものの、第11戦はランキング首位を争うパスカル・ウェーレイン(ポルシェ)との接触でマシンにダメージを負い、ピットインを強いられ、無得点レースを作ってしまうことになりました。

一方、パスカル・ウェーレイン(ポルシェ)は第10戦でディルイーヤ(サウジアラビア)での2連勝以来、約3ヶ月ぶりの優勝を達成。第11戦は予選から速さを見せたマキシミリアン・ギュンター(マセラッティ)が今季初優勝。「マセラッティ」にとっても参戦1年目から掴んだ記念すべきフォーミュラE初優勝になりました。

パスカル・ウェーレイン(ポルシェ)

パスカル・ウェーレイン(ポルシェ)

ニック・キャシディ(エンビジョン・ジャガー)が思うようにポイントを稼げなかったことで、ランキングは逆転。首位はパスカル・ウェーレイン(ポルシェ)=134点、続いて2レースとも2位表彰台を獲得したジェイク・デニス(アンドレッティ・ポルシェ)=133点。そして、ランキング3位にニック・キャシディ(エンビジョン・ジャガー)=128点となりました。ただ、ポイント差はトップから6点差につけるキャシディまで僅かしかないので、チャンピオンの行方はまだまだ不透明です。

そんな中で開催される第12戦のコースはアメリカのポートランド。インディカーを開催するオレゴン州の常設サーキットで開催されます。市街地特設コースでの開催が多い「フォーミュラE」では常設サーキットは珍しく、開幕戦のメキシコシティ以来となりますが、メキシコシティはフォーミュラE用にコースが大幅にアレンジされたレイアウトになっています。今回のポートランドはインディカーと同じレイアウトでの開催ということで、かなりレアなケースとなります。

インディカーでは佐藤琢磨が得意とするコースで優勝経験もありますが、現役の「フォーミュラE」ドライバーにはインディカー出身のドライバーがいないため、近年このコースを走った経験があるドライバーはいないはずです。スタート直後にあるシケインはインディカーでは毎回大混乱が起こることで知られていますが、ランキング上位のドライバーたちはできる限り予選で前方グリッドを獲得して混乱を避けて逃げたいところでしょう。

そんな中で開幕戦のウイナーでランキング2位につけるジェイク・デニス(アンドレッティ・ポルシェ)は所属チームがインディカーに参戦するアンドレッティということで、コースの情報はチームとしてインディカーと共有できているかもしれませんから、このアメリカンチームが躍進するのかどうなのか、ちょっと注目です。

同じアメリカのチームという意味では「DS・ペンスキー」もペンスキーがインディカーの強豪ですから、チーム国籍はフランスながら、こちらも注目。今季はジャン・エリック・ベルニュ(DS・ペンスキー)が1勝をマークしたのみで、チームメイトのストフェル・バンドーン(DS・ペンスキー)は苦戦気味となっていますが、チームとしての地の利を活かすことができるでしょうか。

日本開催決定で今後に期待がかかる「日産」は前戦・ジャカルタの第11戦でサッシャ・フェネストラズ(日産)が今季2回目のベストリザルト4位を獲得。第11戦ではノルマン・ナト(日産)も5位フィニッシュを果たすなど、久しぶりの上位進出となりました。こちらも来季に向けて波に乗っていってもらいたいところですね。

文:辻野ヒロシ

辻野 ヒロシ

辻野 ヒロシ

1976年 鈴鹿市出身。アメリカ留学後、ラジオDJとして2002年より京都、大阪、名古屋などで活動。並行して2004年から鈴鹿サーキットで場内実況のレースアナウンサーに。
以後、テレビ中継のアナウンサーやリポーターとしても活動し、現在は鈴鹿サーキットの7割以上のレースイベントで実況、MCを行う。ジャーナリストとしてもWEB媒体を中心に執筆。海外のF1グランプリやマカオF3など海外取材も行っている。

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