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ル・マン24時間で成功した元F1ドライバーたち。レッドブルのマルコ博士もル・マンウイナーだった | FIA 世界耐久選手権(WEC) 2023 第4戦 ル・マン24時間レース(フランス) プレビュー
モータースポーツコラム by 辻野 ヒロシ戦いの舞台、サルトサーキット
2023年6月10日(土)〜11日(日)にフランスのル・マン市で開催される、伝統の「ル・マン24時間レース」。今年は1923年の第1回大会から100年という節目を迎え、そのアニバーサリーイヤーに総合優勝を狙おうと、日本の「トヨタ」に加え、「フェラーリ」「ポルシェ」など各国の自動車メーカーがチャレンジしてきました。
そんな盛り上がりもあり、今年はジェンソン・バトンやロバート・クビサなど元F1ドライバーたちが15人以上参戦することになり、ドライバーラインナップも例年以上に華やかになっています。
10年ほど前、ハイブリッドのLMP1カーで「トヨタ」「ポルシェ」「アウディ」などが総合優勝を争っていた時代もマーク・ウェバー(ポルシェ)、アレクサンダー・ブルツ(トヨタ)など数多くの元F1ドライバーが起用されていた時代がありました。しかし、近年はメーカーワークスチームの撤退により、F1まで行ったキャリアの持ち主たちの仕事は減少していました。
近年のル・マンで最も成功したF1ドライバーといえば中嶋一貴(トヨタ)、小林可夢偉(トヨタ)、フェルナンド・アロンソ(トヨタ)、セバスチャン・ブエミ(トヨタ)ら「トヨタ」と共に優勝を勝ち取ったドライバーたちでしょう。しかし、彼らが優勝したのは「ポルシェ」や「アウディ」が撤退してしまった後でした。
「ポルシェ」や「アウディ」が居た頃に輝いたF1ドライバーと言えば、今季も「ハース」でF1を走るベテランのニコ・ヒュルケンベルグが真っ先に思い浮かびます。彼は2015年のル・マンに「ポルシェ」からスポット参戦し、アール・バンバー、ニック・タンディというポルシェのGTカー育ちのドライバーと組んで総合優勝を成し遂げています。しかも、F1をフォースインディアのレギュラードライバーとして闘いながらのル・マン優勝でした。
ヒュルケンベルグのように現役のF1ドライバーがル・マンに助っ人として参戦するケースは近年ではかなり稀なことになっていますが、ル・マンの歴史を振り返ってみると昔は当たり前にあることでした。特に第二次世界大戦後の1950年代から60年代はウイナーの名前だけを見ても当時の現役のF1ドライバーの名前がたくさんあります。
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