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モーター スポーツ コラム 2023年4月12日

ヨーロッパラウンドがスタート。トヨタの連勝は続くか?

モータースポーツコラム by 皆越 和也
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群雄割拠となっている今季のFIA世界耐久選手権(WEC) 。

プロトタイプカーとGTマシン、3つのクラスの混走によるFIA世界耐久選手権(WEC)の2023年シーズン第2戦「ポルティマオ6時間」が、4月14〜16日にポルトガルのポルティマオ・サーキット(アオトードロモ・インテルナシオナル・ド・アルガルベ)において開催される。この予選、決勝の模様はJ SPORTSで生中継J SPORTSオンデマンドでもLIVE配信する。

全7戦で争われる2023年WECの第2戦の舞台はスペインのポルティマオで、ここからスパ、ル・マン、モンツァとヨーロッパラウンドが4戦続く。開幕戦のセブリング1000マイルは、ハイパーカークラスに初参戦したフェラーリがポールポジションを奪って驚かせたが、レース序盤からTGR(トヨタ)が1-2態勢を築いた。さらにTGRは決勝前日にクラッシュを喫した7号車(マイク・コンウェイ/小林可夢偉/ホセ・マリア・ロペス)が後半に逆転し優勝、8号車(セバスチャン・ブエミ/ブレンドン・ハートレー/平川亮)も2位。3位フェラーリと4位キャデラックに2周差という王者らしいレース展開を見せつけた。今回も1-2フィニッシュはなるか?

ポルティマオは、ポルトガル南部のアルガルベ地方に2008年に設営された新しいサーキットで、最寄りの大きな町がポルティマオであり、ポルティマオともアルガルベとも呼ばれる。1周は4.653kmで富士とほぼ同等の距離だが、アップダウンに富み、1コーナーと5コーナーの手前、そして11コーナーから先は急な下り坂となる。またストレートは1km近くあり1コーナーはパッシングポイントとなる。コーナーの多くは先の見えないブラインドコーナーでタイトなコーナーも多くチャレンジングなコースとも言える。

ポルティマオで練習走行を行うTGR。

ポルティマオでWECが開催されるのは2年ぶりで、2年前もTGRが1-2フィニッシュを飾っている。また平川が初めてGR010ハイブリッドをドライブしたのも2年前のポルティマオだった。

今回もハイパーカークラスにはTGR、プジョー、ポルシェ、そしてフェラーリが各2台、グリッケンハウス、キャデラックとバンウォールが各1台の計11台がエントリー。予選で速さを見せたフェラーリがここポルティマオの予選でも速さを見せるのか、また決勝でのパフォーマンスはどうなるのか?キャデラックとポルシェがTGRとフェラーリとの差をどれだけ詰められるのか。またプジョー、グリッケンハウス、バンウォールはどこまで追いつくことができるか?ポルティマオはタイトなコーナーが多いコースだけに、バックマーカーをパスする際にも神経を使うことになるだろう。

オレカ07シャシー+ギブソンエンジン+グッドイヤータイヤというワンメイク状態のLM P2クラスは12台で争う。開幕戦は中盤にトップ走行中の23号車ユナイテッド・オートスポーツが、壊れた車載カメラがキルスイッチを直撃し不運なストップで優勝を逃した。まるで2010年SUPER GTのSUGOラウンド(トップ走行中だったGT-Rのキルスイッチにタイヤカスが直撃しストップ)を思い出すような”事件”だった。レース終盤に燃費戦となったこのレースを制したのは48号車ハーツ・チームJOTAで、22号車ユナイテッド・オートスポーツ、63号車プレマ・レーシングが続いた。第2戦では開幕戦で不運なストップとなった23号車ユナイテッド・オートスポーツ、41号車チームWRT、36号車アルピーヌ・エルフ・チームらが巻き返せるか?大接戦のLM P2クラスなので今回も最後まで優勝の行方は見逃せないかもしれない。

LM GTE Amクラスはポルシェ6台、フェラーリ4台、アストンマーティン3台に、コルベット1台の計14台となる。セブリングでは地元の33号車コルベットが優勝し、77号車ポルシェが2位、そして木村武史がAドライバーとしてドライブする57号車ケッセル・レーシングのフェラーリ488が3位表彰台を獲得した。777号車D’stationレーシング(星野敏/キャスター・スティーブンソン/藤井誠暢)アストンマーティンは開幕戦10位だったので、今回はシングル(9位以上)を狙いたい。

3位表彰台を獲得した57号車ケッセル・レーシングのフェラーリ488。

 J SPORTSでは、公式予選を16日午後2:30〜5:00、決勝を16日午後7:30〜17日深夜2:30、またハイライトを27日午後10:30〜11:30にJ SPORTS 3で生中継する予定。

文:皆越 和也

皆越 和也

皆越 和也

1961年熊本県出身。1980年代後半に富士スピードウェイで観戦した「WEC in JAPAN」で四輪モータースポーツに目覚め、モータースポーツ専門誌編集部等を経てフリーランスのフォトライターに。SUPER GTは全日本GT選手権がスタートした1993年より、ほとんどのレースを現場で取材している。

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