人気ランキング

J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題

J SPORTS IDの登録(無料)はこちら

メルマガ

お好きなジャンルのコラムや
ニュース、番組情報をお届け!

メルマガ一覧へ

コラム&ブログ一覧

モーター スポーツ コラム 2023年3月31日

2023年は波乱の予感? スーパーフォーミュラ鈴鹿公式テストで垣間見えた“見つけられなかった答え”

モータースポーツコラム by 吉田 知弘
  • Line

野尻智紀、リアム・ローソンという強力体制を敷くTEAM MUGEN

4月8・9日に開幕を迎える2023全日本スーパーフォーミュラ選手権。それに先立ち、3月6日・7日に鈴鹿サーキットで公式テストが行われたが、非常に面白いシーズンを予感させるテスト内容となった。

今シーズンから、参戦車両はSF19をベースに空力周りを中心にアップデートが加えられたSF23に変更となる。昨シーズンを通して開発テストを行いデータ収集し、より接近戦のバトルを実現するために、ダウンフォース量が調整されたものが、SF23に反映されている。

また、カーボンニュートラル化への第一歩として、リアカウルには麻などを使ったバイオコンポジット素材のパーツを採用しているほか、ヨコハマタイヤが新たに開発したサステナブル素材を約30%含んだタイヤを今季は使用することになる。

近年は各ドライバー、チームのレベルも格段に上がり、0.001秒のタイム更新を目指して小さな針の穴に糸を通すような、緻密なマシンの調整が毎回行われてきた。それだけに、今回のSF19からSF23に変わるというのは、現場では“大きな変化”として捉えられている。

しかも、例年なら開幕前に鈴鹿と富士で2回(計4日)行われる公式テストが、今年は鈴鹿の1回のみ。直前に行われたモータースポーツファン感謝デーでシェイクダウンとフリー走行のセッションが設けられたが、実質的に2日間のテストでマシンを理解しなければいけないという状況だった。

幸いにも、鈴鹿テストは両日とも晴天に恵まれ、2日間4セッションともドライコンディションに。各チームがそれぞれテストメニューをこなしていた。それでも、逆バンクやターン7(旧ダンロップコーナー)など、スーパーフォーミュラでは普段コースオフが少ない場所で飛び出し、クラッシュを喫する車両もあった。現場での声を聞くと、SF19とは異なる感触があり、全体的にオーバーステア傾向になっているようだ。

加えて、タイヤに関しても、以前と比べてグリップ感が変わっているとのことで、それらを組み合わせた新パッケージを理解し、速さと安定感を見出していくには時間が足りないというのが、各陣営の本音だろう。

  • Line

あわせて読みたい

J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題

J SPORTS IDの登録(無料)はこちら

ジャンル一覧

J SPORTSで
モーター スポーツを応援しよう!

モーター スポーツの放送・配信ページへ