人気ランキング

J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題

J SPORTS IDの登録(無料)はこちら

メルマガ

お好きなジャンルのコラムや
ニュース、番組情報をお届け!

メルマガ一覧へ

コラム&ブログ一覧

モーター スポーツ コラム 2021年7月16日

ル・マン24時間前哨戦、モンツァでは30年ぶりの開催

モータースポーツコラム by 皆越 和也
  • Line

世界耐久選手権(WEC)

プロトタイプカーとGTマシン、4つのクラスの混走による世界耐久選手権(WEC)の2021年シーズン第3戦「モンツァ6時間」が、7月16〜18日にイタリア北部、ミラノの北東郊外、モンツァ市のアウトドローモ・ナツィオナーレ・ディ・モンツァにおいて開催される。その予選の模様はJ SPORTSオンデマンドでLIVE配信、また決勝レースの模様はJ SPORTSで生中継J SPORTSオンデマンドでもLIVE配信する。

2021年シリーズは4月にスパでようやく開幕し、第2戦は6月にスペインのポルティマオにおいて開催。トヨタGAZOOレーシングはこのレースで連勝を3に伸ばし、ル・マン24時間に向けて弾みをつけたいところだ。モンツァはF1イタリアGPも開催される来年100周年を迎える伝統的なサーキット。ピストル型のコースレイアウトは高速コースで、ル・マン用のローダウンフォースのエアロの最終テストとしても活用できる。WECとしては初開催となるが、かつては1992年までスポーツカー世界選手権(SWC)が開催され、トヨタTS010が優勝を飾っている。また2004〜08年にはヨーロピアン・ル・マン・シリーズ(ELMS)の1戦として1000kmレースが開催されていた。

トップクラスとなるハイパーカークラスの初戦は、トヨタの8号車GR010が連勝。まだ今季優勝のない7号車の奮起が待たれるところだ。またポルティマオでデビューしたグリッケンハウス・レーシング007 LMHは今回から2台体制となる。参加台数はトヨタ、アルピーヌと合わせて5台となるが、トヨタの優位に変化はないだろう。なお7月に入ってプジョーが2022年用ハイパーカーである9X8を発表。プジョーらしい前衛的なデザインをまとった車両がどのようなパフォーマンスを見せてくれるのか、今から来シーズンが待ち遠しい。

LMP2クラス(12台)は開幕戦で2位、ポルティマオで優勝した38号車JOTAがシリーズをリード。開幕戦優勝の22号車ユナイテッド・オートスポーツUSAも、まだ優勝はないものの連続表彰台の28号車JOTAも僅差でこれを追う展開。またオリバー・ジャービスを擁しル・マン24時間に参戦するアメリカの82号車リシ・コンペティツィオーネがスポット参戦している。このクラスはオレカ07/ギブソンのワンメイク状態であり毎戦接戦が演じられているので、今回もどのような展開となるか、また総合で何位に食い込むかチェックしておきたい。

LMGTE Proクラス(4台)はフェラーリ488 GTE EVOとポルシェ911 RSR-19各2台ずつの一騎打ち。ポルティマオで優勝しランキングトップに躍り出たのは51号車AFコルセのフェラーリ。開幕戦で優勝したもののポルティマオで3位に甘んじた92号車ポルシェとの対決も見ものだろう。

参加台数最多の激戦クラスであるLMGTE Amクラス(16台)で最も注目したいのは、もちろん日本の777号車D’stationレーシング。ポルティマではアクシデントによりリタイアでノーポイントとなったが、ぜひこのレースでは結果を残してル・マン24時間を迎えたいところだ。

なお、9月にWEC第5戦として開催予定だった富士6時間は、新型コロナ感染症の影響で中止が決定となったのは残念なニュースだ。代替戦は最終戦のバーレーンでダブルヘッダーとして開催される予定だ。

今年も各クラスで激しいバトルが長時間にわたり展開される“シーズン9”。J SPORTSでは、予選を17日深夜0:50〜2:30、決勝を18日18:30〜14日深夜2:30にLIVE放送予定

文:皆越 和也

皆越 和也

皆越 和也

1961年熊本県出身。1980年代後半に富士スピードウェイで観戦した「WEC in JAPAN」で四輪モータースポーツに目覚め、モータースポーツ専門誌編集部等を経てフリーランスのフォトライターに。SUPER GTは全日本GT選手権がスタートした1993年より、ほとんどのレースを現場で取材している。

  • Line

あわせて読みたい

J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題

J SPORTS IDの登録(無料)はこちら

ジャンル一覧

J SPORTSで
モーター スポーツを応援しよう!

モーター スポーツの放送・配信ページへ