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サッカー フットサル コラム 2024年6月7日

世界と向き合ってきたかけがえのない経験。トップ昇格内定の青赤が誇る守護神【モーリスレベロトーナメント U-19日本代表・後藤亘(FC東京U-18)】

土屋雅史コラム by 土屋 雅史
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U-19日本代表・後藤亘

少々のことには動じない、良いゴールキーパー特有の雰囲気を醸し出している。FC東京U-18の守護神であり、1つ上の世代に当たるU-19日本代表にも選出されている後藤亘のことだ。

そもそも並みの18歳では持ちえない経験値を、この1年余りの時間で積み上げてきた。世界への切符を懸けて行われた昨年6月のAFC U17アジアカップ。負ければ終わりの準々決勝・オーストラリア戦でも、タイトルを巡る決勝・韓国戦でも好パフォーマンスを発揮し、大会の最優秀GK賞を獲得する。

「一番は自分がどこまでできるかを知りたいと思っています」と意気込んで迎えた11月のFIFA U-17ワールドカップでも、正ゴールキーパーとして全4試合にフル出場。スペインやアルゼンチンといった世界の列強と肌を合わせることで、確かな手応えと小さくない課題を自分の中に得た。

所属チームであるFC東京U-18にも、成長するためには抜群の環境が揃っている。何しろ切磋琢磨してきたゴールキーパー陣は、大半が年代別代表に選ばれてきたような強者ばかり。とりわけ昨シーズンのレギュラーを競っていた小林将天は、今季からトップチームへと昇格した実力者。「間違いなく将天は自分にとっても大きな存在ですし、下の学年からも良いキーパーがどんどん上がってくるので、それで日々刺激を受けながらやれています」と後藤も言及している。

最大の特徴は自身も認める、冷静さと勇猛さを兼ね備えるシュートストップだ。まず判断がいい。向かい合うアタッカーの意図を見極め、間合いを取るのも、間合いを詰めるのも、そのタイミングは実に的確。放たれたシュートに対しても、勘に頼らない、経験に裏打ちされた反応で、192センチを誇る体躯をフル活用しながらボールを弾き出していく。

スタメンに指名されたモーリスレベロトーナメントの初戦。イタリア戦では珍しくプレーに迷いが見られるシーンが目立ち、チームも4失点を喫して敗れてしまったが、その悔しさを糧にできるだけの謙虚さと向上心を携えていることは保証できる。何よりも本人がこのまま終わっていいと思っているはずもない。

既に2025年シーズンから、FC東京のトップチームへと昇格することも内定済み。今季のプレミアリーグではキャプテンマークを巻くことも多く、グループを牽引するリーダーシップも着実に纏いつつある。世界と伍するだけのポテンシャルを秘めている後藤亘の真価は、まだまだこんなものではない。

FC東京U-18でプレーする後藤亘

文:土屋雅史

土屋 雅史

土屋 雅史

1979年生まれ。群馬県出身。群馬県立高崎高校3年時には全国総体でベスト8に入り、大会優秀選手に選出。早稲田大学法学部を卒業後、2003年に株式会社ジェイ・スカイ・スポーツ(現ジェイ・スポーツ)へ入社し、「Foot!」ディレクターやJリーグ中継プロデューサーを歴任。2021年からフリーランスとして活動中。

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