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サッカー フットサル コラム 2021年8月26日

青森山田と静岡学園の対峙。高体連最高峰対決は意外な大差での決着に

土屋雅史コラム by 土屋 雅史
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サイドバックだけではない。ボランチを務める青森山田のキーマン、宇野禅斗はサイドハーフの貢献度も口にしている。「藤森と夢積はできるだけプレスバックして2対1を作ってくれましたし、そのあとに攻撃へトップスピードで上がっていくこともやってくれたので、そこは凄く助かりました」。

右の藤森颯太と左の田澤夢積。この両サイドハーフの運動量は圧巻の一言。とりわけ青森山田の先制点は、右サイドで藤森が果敢なプレスバックからボールを奪い切り、ここから始めたカウンターがそのままゴールまで結び付いている。加えて田澤も2点目をきっちりアシスト。この2人の攻守における貢献度は圧倒的だ。

フォワードが“ポイント”を作れるか否かも、全体の流れに小さくない影響を及ぼした。静岡学園は4-2-3-1の布陣を敷く中で、1トップには持山匡佑が入る。ゴールも奪え、ポストプレーも巧みな好選手だが、本人も「ゴールキックとか空中戦は1回も勝てなかったし、ボールを受けることができなかったので悔しかったです」と振り返ったように、静岡学園はここへボールを付けきれなかった。

ここでも宇野の発言は興味深い。「9番(持山)に入れてきて、スピードアップされるのを警戒していたので、前線からできるだけハイプレスを掛けて、ズルズル下がらないで、前の方でどれだけ戦えるかというふうに考えていた中で、ディフェンスラインがビビらずにラインを上げてくれて、前線からハイプレスを掛けてくれたのが、相手にとっては嫌だったのかなと思います」。

全体をコンパクトにすることで、持山の仕事をできるスペースも圧縮。ボールが入っても、丸山大和と三輪椋平という両センターバックが代わる代わる、まだ “芽”の段階で相手の攻撃を潰してしまう。持山を経由してテンポアップするはずだった静岡学園のアタックが、前進するパワーを削がれたことは否めない。

逆に近年は1トップを採用することが多かった青森山田は、台頭してきた渡邊星来と名須川真光の2トップが機能。前述の先制点もアシストの藤森へパスを送ったのは、きっちり中央でポストワークをこなした名須川であり、1.5列目でうまくボールを引き出せるタイプの渡邊は、前線で身体を張れるパートナーとの連携も抜群。高体連最強2トップとも称される彼らの働きが、この試合でも際立った。

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