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サッカー フットサル コラム 2021年8月26日

青森山田と静岡学園の対峙。高体連最高峰対決は意外な大差での決着に

土屋雅史コラム by 土屋 雅史
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青森山田の藤森颯太(11番)と大戸太陽(2番)。静岡学園の川谷凪(11番)を巧みに抑え込んだ

「100点満点のゲームだったかなと思います」(青森山田高校・黒田剛監督)「本当に気持ちいいぐらいの完敗です。逆に気持ちいいですね」(静岡学園高校・川口修監督)。青森山田高校と静岡学園高校という、スタイルの異なる両雄が対峙したインターハイ準決勝。大会前から実現が期待されていたビッグマッチは、青森山田が静岡学園を被シュートゼロに抑えた上で、4-0という衝撃的な完勝を収める結果となった。

3月。両チームは“時之栖チャレンジカップ”という、プレシーズンの大会で対戦している。スコアは4-3。静岡学園が常に先行しながら、青森山田がそのたびに追い付き、最後は静岡学園が後半アディショナルタイムに決勝点。練習試合という舞台設定がもったいないぐらいの一戦で、勝利した川口監督も「これを選手権の決勝で5万6千の大観衆に見せたかったですね」と口にするほど。そのリターンマッチとあって、とにかく好ゲームが予想されていた。

だが、試合は意外なぐらい一方的な展開になってしまった。勝敗を左右したポイントは、大きく分けて2つ。『サイドでの攻防』と『フォワードの役割』だったように思う。

青森山田のキャプテン、松木玖生が「サイドプレーヤーに10番と11番がいて、そこが凄く静学の長所だと思っていた」と話したように、静岡学園にとって攻撃のキーマンは左サイドハーフの“10番”古川陽介と、右サイドハーフの“11番”川谷凪だ。古川は緩急を生かした切れ味鋭いドリブルが、川谷は50メートル5秒9という駿足を生かしたスピード感あふれるドリブルが、それぞれ特徴のサイドプレーヤー。ボールを丁寧に動かす静岡学園も、攻撃を仕上げる時にこの2人が関わる確率は非常に高い。

この両者を、青森山田はほぼ完璧に試合から締め出した。黒田監督も「両サイドバックも今日は相手の両サイド、10番と11番のところはかなり高いところでバトルをしながら、得意のドリブルに持ち込ませなかったというところ、それがやっぱり勝因じゃないかなと思います」も言及。右の大戸太陽、左の多久島良紀。両サイドバックは粘り強く相手のドリブルに対応し、クロスすらもほぼ上げさせない仕事の完遂ぶり。個人的に大戸は今大会最高の右サイドバックという印象があり、大会優秀選手に選出されなかったのは解せないぐらいのパフォーマンスを披露していた。

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