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【ツール・ド・フランス開幕まであと12日!】「呼吸をしている限り私はアタックする」名言で見るツール・ド・フランス
サイクルロードレースレポート by 福光 俊介名選手の言葉を知ることでよりツールの魅力に触れることができるはずだ
自転車ロードレースは人間味あふれるスポーツだと言われます。その走りに人間性が反映され、選手一人ひとりの生きざまを見ることができます。
それらが言語化されると、より一層自転車ロードレースの、ツール・ド・フランスの魅力に惹き込まれるはずです。
「みんなが苦しんでいるときこそ、アタックをしかけろ」(ベルナール・イノー)
「呼吸をしている限り私はアタックする」(ベルナール・イノー)
イノーは勝つための手段はただひとつだけだと言います。それはアタックすること。その先に勝利があることを彼は知っていました。
「たくさんでも、少しでも、長くても、短くても、とにかく乗れ」(エディ・メルクス)
史上最高のロードレース選手といわれるメルクスは、時間や量に関係なく、いかなるときでも自転車に乗ることを大事にしていました。彼のストイックさを感じさせる言葉ですね。
「雨だろうが晴れだろうが関係ない。自転車に乗ってさえいれば、自分が世界で一番ラッキーな男だと分かる」(マーク・カヴェンディッシュ)
昨年、ツール史上最多の通算35勝を達成した男は、常に前向きに、それでいて自転車との時間を最も大切にしていました。
「何が起こったのか分からない」(タデイ・ポガチャル)
2023年大会第17ステージを走り終えて発したポガチャルの言葉。ヨナス・ヴィンゲゴーとの争いに敗れ、マイヨ・ジョーヌ獲得が不可能になった彼は、その原因を理解できないままやっとの思いでこのフレーズを述べたのでした。
文:福光 俊介
福光 俊介
ふくみつしゅんすけ。サイクルライター、コラムニスト。幼少期に目にしたサイクルロードレースに魅せられ、2012年から執筆を開始。ロードのほか、シクロクロス、トラック、MTB、競輪など国内外のレースを幅広く取材する。ブログ「suke's cycling world」では、世界各国のレースやイベントを独自の視点で解説・分析を行う
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