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サイクル ロードレース コラム 2025年2月5日

【輪生相談】リュックを背負った際の腰痛解消法・予防法がありましたら教えていただけませんでしょうか。

輪生相談 by 栗村 修
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先日の連休に、ミニベロで40kmほどのプチ旅行に出かけたのですが、宿泊用の着替えなどを入れたリュック(1~2kg程度)を背負って走ったところ、走行中に腰が痛くなってしまい、15分おきに休憩しないと走れないほどでした。普段はハンドルバッグを使っているのですが、ちょっと荷物を背負っただけでここまでの痛みが出るとは思っていませんでした。慣れの問題もあるでしょうし、腰痛の症状は人それぞれだと思いますが、栗村さんの経験談などで、腰痛の解消法・予防法(特に荷物を背負っている時)がありましたら教えていただけませんでしょうか。よろしくお願いします。

(男性 会社員)

■栗村さんからの回答

栗村さん

質問者さんがどんなリュックを使ったかがポイントですね。
実は僕もこの一年くらい自転車通勤をしていて、そこではじめて自転車用のリュックを本格的に使うようになりました。正直、それまで「リュックを背負ってロードバイクに乗るなんて邪魔だし、不快なんじゃ?」と思い込んでたんです。もともと競技をやっていたこともあって、リュックを背負って走る機会なんてほぼなかったですし、他の人がやってるのを見ても「ダンシングがしにくそう」とか「背中が蒸れそう」とか、なんとなくマイナスイメージを持ってました。

resize_image_01.jpg自転車専用品は上部に重心があり蒸れ対策なども施されている

でも、実際に専用のバックパックを使ってみたら、驚きました。通勤用ですからノートPCや書類など色々なものを入れると、総重量が4kgくらいになるのですが、背負って走るとそんなに重く感じないんです。手で持つと「うわ、重っ!」と感じるのに、背負うとそこまでじゃない。腰が痛くなることもありませんでした。

なぜなら、自転車に合わせて専用に設計されたバックパックだからです。乗車時の前傾姿勢を前提に作られていて、荷物の位置が腰ではなく背中の上の方にくるような設計になっているのが効いている感じがします。重心が高くなることで、ペダリングやダンシングの邪魔にならないし、バランスも取りやすいんですね。なお、個人的には、ストラップを締めすぎないのが自然にペダリングするコツだと感じますね。

それ以外にも、夜間の視認性が考えられていたり、突然の雨に対応できるようになっていたり、あと降りたときにヘルメットやボトルを固定できるようになっているのも便利ですね。

そして、日本の真夏でもガッツリ使用しましたが、背中の蒸れ対策もされていて、そこが特別に熱くなる感覚はほぼありませんでした。

もちろん個人差もあるし、リュックとの相性もあるとは思いますが、リュックに苦手意識がある人こそ、一度、専用品を試してみてほしいと思います。僕みたいに食わず嫌いだった人には、結構世界が変わるかもしれません。ちなみに、僕が使ってるのは、アンバサダーをしているパールイズミの製品です。

4kgのリュックを背負う僕でも平気なのですから、1〜2kgのリュックで腰が痛くなる人は、リュックそのものを新調する以外にも、リュックのストラップの締め付けなどを見直してみるといいかもしれません。

ちなみに、1〜2kgといえば食事などでも簡単に変動する数字なので、重さが腰痛に直結しているのではなく、リュックを背負うことで腰に余計な力が入ってしまった結果なのだと思います。慣れの部分もあると思いますので、フィジカル的な解消法・予防法より、ご自身に合うリュックをセレクトした上で日常使いしてみることをオススメいたします。

というわけで、僕みたいに「リュックとか邪魔じゃん」と思っていた人は、ぜひ一度、専用品を試してみてください。意外と快適で、自転車旅や自転車通勤のレベルが一段、上がるかもしれませんよ。

文:栗村 修・佐藤 喬

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栗村 修

中学生のときにTVで観たツール・ド・フランスに魅せられロードレースの世界へ。 17歳で高校を中退し本場フランスへロードレース留学。その後ヨーロッパのプロチームと契約するなど29歳で現役を引退するまで内外で活躍した。 引退後は国内プロチームの監督を務める一方でJ SPORTSサイクルロードレース解説者としても精力的に活動。

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