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サイクル ロードレース コラム 2021年10月28日

情報発信のススメ

しゅ~くり~むら by 栗村 修
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定期的に「情報発信」について触れる当ブログですが、今回はその定期回となります(なんとなく燃え尽き気味の際にこのネタになることが多い様な気がいたします...)。

さて、ここ最近は、YouTubeをはじめたり、オンラインコミュニティをはじめたり、その他、当ブログやリニューアルスタートした「輪生相談」があったり、他にも定期更新ものや、スポットコンテンツなど、かなり多くの情報発信を継続しています。

一時は「この量はちょっとキツイかも」と感じたりもしましたが、人間は慣れるもので、効率的なやり方を見つけたりしながら、徐々に負荷なく消化できるようになってくるものです(とは言ってもキツイ時はキツイですが...)。

情報を集め、自分の頭の中というフィルターを通し、そして、自分なりに味付けをして、自分の意見としてアウトプットしていく。

これを続けることで脳が正常な状態に保たれ、メンタルも安定するので一石二鳥だったりもします。アスリートにとっての日常のトレーニングみたいなものですね。

但し、人間なので、処理できる量にはやはり限界があります。

リミットに近づくとなにが起こるかと言うと、ネタが枯渇し(アウトプットの量に対してインプット量が足りなくなる)、集中力が緩慢になり、一つのコンテンツにかけられるエネルギーも薄まっていってしまいます。アスリートにとってのオーバートレーニングに様な状態です...。

そんな時は作業量の見直しが必要になってきます。それでもやはり、情報発信を続けていくことによるメリットは小さくないので、自分自身の環境に合った情報量にアジャストした上で情報発信は継続していく必要があります。

以下、定期的な情報発信によるメリットです。


◯信用を獲得ができる
定期的かつ長期的に情報発信を続けることで、人間社会を生きていく上で重要な「信用」を獲得することができます。

◯リスク管理能力が向上する
情報を発信するということは大きなリスクを伴います。発信量が増えれば増えるほどミスをする可能性も増していきます。その中でリスク管理能力が向上し、一種の処世術の様なものが身に付くと感じています。

◯厚みのある思想が構築される
情報をインプットするだけでなく、それを一旦まとめてからアウトプットすることで、厚みのある自分自身の思想が構築されていくように感じます。


最近は、継続的な情報発信を行う選手も多くなってきました。

現役選手の情報発信というのは、ある意味でデリケートな部分も多く大変だとは思いますが、それでも引退後の自分にプラスになる面も多々あるので、まずは自分のできる範囲で継続していくことをお勧めします。

栗村 修

中学生のときにTVで観たツール・ド・フランスに魅せられロードレースの世界へ。 17歳で高校を中退し本場フランスへロードレース留学。その後ヨーロッパのプロチームと契約するなど29歳で現役を引退するまで内外で活躍した。 引退後は国内プロチームの監督を務める一方でJ SPORTSサイクルロードレース解説者としても精力的に活動。

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