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サイクル ロードレース コラム 2021年1月13日

ドーピング違反のデニフルが懲役2年

しゅ~くり~むら by 栗村 修
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13年のプロキャリアを持つオーストリアのステファン・デニフルが、オペラシオン・アデラスに関連する「ドーピング詐欺罪」により2年の懲役刑(うち16か月は執行猶予?)を言い渡されました。

実際に8ヶ月は投獄される様で、「ドーピング違反→詐欺罪→刑務所行き」という厳しい裁定が下ることになります。

地元の報道によりますと、この判決はまだ最終的なものではないようで、まずはインスブルックの裁判所よりデニフルに対して349,000ユーロ(約4,500万円)の罰金が科せられたとのことです。

デニフルは、オペラシン・アデラスの中心的人物であるドイツ人医師のマーク・シュミットの助けを借りて血液ドーピングをしていたことを2019年3月に認めたため、現在4年間の出場停止処分を受けている最中です。

そして今回、ドーピング行為により不正にチームやスポンサーから金銭を得たことも認めたため、実刑判決を受ける流れとなった模様です。

オペラシン・アデラスに関与した選手としては、元グルパマ・FDJのゲオルク・プライドラーや、元UAE・チームエミレーツのクリスティアン・デュラセックなどがおり、彼らも4年間の出場停止処分を受けています。

更に、すでに引退している元バーレーン・メリダのボルト・ボジッチやクリスティアン・コレン、そしてレジェンドスプリンターのアレサンドロ・ペタッキらも形式上の2年間の出場停止処分を受けています。

デニフルは、この様な形で懲役刑を受ける最初の人物となるようで、ドーピングが「出場停止処分」だけでは済まなくなるという実例として、今後、悪事に手を染めようとする選手たちに対する「抑止力」となってくれることを期待したいところです。

栗村 修

中学生のときにTVで観たツール・ド・フランスに魅せられロードレースの世界へ。 17歳で高校を中退し本場フランスへロードレース留学。その後ヨーロッパのプロチームと契約するなど29歳で現役を引退するまで内外で活躍した。 引退後は国内プロチームの監督を務める一方でJ SPORTSサイクルロードレース解説者としても精力的に活動。

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