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新年2回目の更新ですが、昨年末に「2020年をもって引退した選手」の記事が海外メディに挙がっていましたので、今回は「辞めどき」と「第2の人生」という視点から、今後の方向性が明らかになっている数選手のコメント及び今後の動向などについてご紹介してみたいと思います。
◯アダム・ハンセン(オーストラリア/39歳/ロット・スーダル)
今後:トライアスロン(アイアンマン)へ
コメント:長年ロードレースを走ってきて少しマンネリを感じていましたが、昨年アイアンマンフロリダ大会に出場した時はワクワク感を感じることができました。
グランツール連続完走記録(20回)を持つ鉄人ハンセンが第一線から退く時がきました。現役時代から「手作りシューズ」「幅狭ハンドル」「180mmクランク」「前乗り」「深いクリート位置」という現代のトレンドをいち早く独自の研究で取り入れてきたインテリジェントライダーなので引退後も仕事はいくらでもありそうですね。
◯アクセル・ドモン(30歳)&クレモン・シェヴリエ(フランス/28歳/AG2R)
今後:ワイン業界へ
ドモンコメント:ブエルタで落車してスペインの病院にいる時、"私はここでなにをしているのだろう?はやく自分の畑やワインセラーを持ちたい"と感じました。
シェヴリエコメント:私はロックダウン中にいろいろと考え、自分が幸せではないと感じました。いつの日か高級レストランでソムリエとして働くことを夢みています。
AG2Rの中堅フランス人選手の二人は共にワイン業界へ挑戦します。ツール・ド・フランスの国に生まれたプロ選手というのは、恐らくこれまで自転車ロードレースエリートとして自転車一本だったはずなので、最も「第二の人生」という言葉が当てはまるのかもしれません。
◯ヨアン・オフルド(フランス/34歳/サーカス・ワンティゴベール)
今後:テレビ解説者?
コメント:2019年のクラッシュで痛めた足首が完治せずに結果的に引退に追い込まれました。私は選手としてレース走るために存在しているのでとても悲しいです。
常にアタックを仕掛ける攻撃的な選手として有名だったオフルドですが、一方で、ドーピング検査の居場所報告義務違反での出停止処分や、練習中に暴漢に襲われるなど、レース以外での話題も多めの選手でした。2020年のツールには解説者としてフランステレビジョンに出演し、アタックゼロのステージでは「ツールで誰もアタックしないとはなにごとじゃあ」とゲキオコだったことが話題に。今後は大学でジャーナリズムを学ぶ計画とのことで、今年から解説者としてジャラベール氏と共に毒を吐きまくるのかもしれません。
栗村 修
中学生のときにTVで観たツール・ド・フランスに魅せられロードレースの世界へ。 17歳で高校を中退し本場フランスへロードレース留学。その後ヨーロッパのプロチームと契約するなど29歳で現役を引退するまで内外で活躍した。 引退後は国内プロチームの監督を務める一方でJ SPORTSサイクルロードレース解説者としても精力的に活動。
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