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サイクル ロードレース コラム 2020年5月15日

人生とは連続する刹那である

しゅ~くり~むら by 栗村 修
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3日に一度の更新を続けている当ブログ(J SPORTS)もスタートしてから5年と5ヶ月ほどが経ちました。単純計算して、655回目くらいの更新となりますでしょうか。

その前には、ミヤタの監督時代、シマノのコーチ時代、更にブリッツェンの監督時代は2日に1回ブログを更新していたので、15年間ほどで他の執筆ものも含めると、2,000本以上の記事を書いてきたことになります。

「継続は力なり」という言葉がありますが、果たして本当に力になっているのでしょうか?(自分ではなっていると思っています...)

さて、15年間ブログをアップし続けていると、その間に本当にいろいろなことが起きるものです。

日常生活も含めて、凹むことや悲しいこと、そして、体調不良や猛烈に忙しい時などもあるわけですから、そんな中でほぼ休みなくアウトプットし続けるということは決して簡単なことではありません。

そういった意味では、いま現在もまさに平時とは違った状況に置かれています。

いまはブログどころではないと感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、一方で、いろいろな状況のなかで「自分という人間のフィルターを通して見たものを伝える」のがブログの本質だと私は感じています。

今年の春は、例年以上に「自然の美しさや有難さ」というものを実感しています。

現在48歳。人生の先輩がかつて通過してきたポイントであり、人生の後輩たちの多くがこれから到達するであろうポイントでもあります。但し、48歳というのは、単に人間が日常の指標として使用している「時間」のある一点にしか過ぎません。

「人生とは連続する刹那である」という言葉があります。

"人生は線ではなく、点の連続である。「いま」という刹那の連続です。われわれは、「いま、ここ」にしかいきることができない。われわれの生とは、刹那のなかにしか存在しないのです。引用元:嫌われる勇気"

現在の様な状況に置かれると、つい、「この間まではよかったなあ」や、「はやく正常化して欲しいなあ」など、過去や未来に執着してしまう自分がいます。

しかし、あるのは「いまこの瞬間」であり、キレイごとかもしれませんが、人間は本来「この瞬間に感謝して精一杯がんばる(楽しむ)こと」しかできないはずなのです。

過去に生きることも、将来に期待して生きることも、本質的には自分を苦しめる行為となります。

ブログを書くということは、ある意味で「いま」を生きる行為に近いのかもしれません。

今日も一日立派に生き延びました。明日もがんばりましょう!

栗村 修

中学生のときにTVで観たツール・ド・フランスに魅せられロードレースの世界へ。 17歳で高校を中退し本場フランスへロードレース留学。その後ヨーロッパのプロチームと契約するなど29歳で現役を引退するまで内外で活躍した。 引退後は国内プロチームの監督を務める一方でJ SPORTSサイクルロードレース解説者としても精力的に活動。

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