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最近、というかだいぶ前から「マインドフルネス」という言葉をよく見たり聞いたりするようになりました。
最初は「よく寝るための快眠スマホアプリかな?」といった間違った認識を持ってしましたが、ちょっと調べてみると、もっと深い意味があることを今更ながらに知った次第です。
私自身の人生を振り返ってみると、自転車ロードレースのプロ選手になるのを夢見はじめた中学生の頃から丁度プロチームに入った26歳くらいまでが、広義の意味に於いてこのマインドフルネス状態だったように感じます。
とここで、改めて「マインドフルネス 」というものを簡単に確認してみたいと思います。
◯状態
マインドフルネスとは「今この瞬間に集中できている心の状態」
◯技術
考えているだけでは解決しない「不安・否定・恐怖・評価・過去の失敗」などのネガティブな感情が頭の中でループする状況を意図的に遠ざける技術(瞑想)
一般的にマインドフルネスとは、「瞑想」などを行い、潜在意識にこびりついてしまった自分自身の動きを妨げる負の感情などを改善(洗浄)するスキルを指している様です。
「選手時代の自分自身は広義の意味に於いてこのマインドフルネス状態だった」と書いたのは、毎日説明のつかないモチベーションに支配され、もちろん中小のストレスなどは日々受けていたものの、「自転車に乗りたい」「レースに勝ちたい」という強烈なパッションのもと、何年間もある意味でリスクフルな生活を毎日平気で送れていたからです。
そしてその後、現役引退を決意した時の状態をわかりやすく表現するならば、「あぁ、目が覚めてしまった」といった感じだったでしょうか...。
それからの人生というのは、どちらかというと「心で感じる」のではなくて「頭で考える」形に徐々に切り替わっていってしまったように感じます。
但し、自分自身未だに「頭」と「心」のどちらを優先して生きていくべきなのかがよくわかっていなかったりもします。
邪念ベースの「心の声」に従い続けていれば、表面上の人生は大変になっていくように思いますし、一方で、頭で考え続けていても、そこで生み出される感情は「不安」などを中心としたネガティブなものが大半になってしまうでしょう。
ちょっと「マインドフルネス」というものを深掘りしてみたくなりました。
栗村 修
中学生のときにTVで観たツール・ド・フランスに魅せられロードレースの世界へ。 17歳で高校を中退し本場フランスへロードレース留学。その後ヨーロッパのプロチームと契約するなど29歳で現役を引退するまで内外で活躍した。 引退後は国内プロチームの監督を務める一方でJ SPORTSサイクルロードレース解説者としても精力的に活動。
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