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今年で10回目の記念大会を迎えた「丘のまちびえいセンチュリーライド(北海道・美瑛町)」へ行って参りました。
10周年大会ということで、限定種目(コース)や記念イベントなども開催され、約1,000名の参加者の皆さんは二日間に亘り美瑛の魅力をたっぷりと堪能していました。
全国的に「サイクルツーリズム」という言葉がすっかり定着した昨今ですが、「びえいセンチュリーライド」がはじまった10年前というのは「自転車活用推進法」も施工されておらず、先行事例が殆どないなかでの初回大会スタートとなっていました。
その後、美瑛町という土地でしかなしえないライドイベントとして、参加者の皆さんにどうすれば感動を与えることができるのかを地元の皆さんが真剣に考えてきた結果、現在の魅力的な大会が完成したわけです。
美瑛のコースの魅力はなんといっても連続する波状丘陵と光り輝く美しい田園風景です。
「日本のトスカーナ」とも形容される適度なアップダウンの繰り返しと、丘を越えるたびに眼に飛び込む「変化に富んだランドスケープ(景観)」を兼ね備えた独創性にあふれるコースは、走る者に満足感と達成感を提供してくれます。
センチュリーライドはスピード競う大会ではなく、交通法規と大会規定を守りながら安全に完走した人を賞賛するイベントですので、まだこういった大会を経験したことのない方がいらっしゃいましたら是非チャレンジしてみて欲しいと思います。
また、「サイクルツーリズム」の導入を検討されている自治体の皆さんなども、まずは参加者としてイベントを体験することが一番だと感じておりますので、最初に参加する大会としてオススメです。
ちなみに今年のコースは、10周年記念コース(1日目=70km/2日目130km)、センチュリーライドコース(1日目=60km/2日目100km)、丘めぐりコース(1日目=25km/2日目30km)の3種類となっていました。
一日のみの参加も可能ですが、道外から参加される際は是非二日間エントリーで地元の食なども楽しみつつ「北の大地」をご堪能いただく方が良いかと思います。
私自身、チーム監督を卒業してからは北海道へ行く機会が減ってしまいましたが、この様なイベントに参加することで、改めて日本全国の魅力に触れ続けられるのはとても幸せなことです。
これこそがサイクリストの特権ですね!
栗村 修
中学生のときにTVで観たツール・ド・フランスに魅せられロードレースの世界へ。 17歳で高校を中退し本場フランスへロードレース留学。その後ヨーロッパのプロチームと契約するなど29歳で現役を引退するまで内外で活躍した。 引退後は国内プロチームの監督を務める一方でJ SPORTSサイクルロードレース解説者としても精力的に活動。
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