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「日本でどの様にしたらロードレース(スポーツとしての自転車全般)が発展するのだろうか?」
そんなことをぼんやりと考えはじめたのが20代半ばの現役時代の頃だったと思います。
その後、29歳で選手を引退し、チーム運営側(ミヤタ、シマノ、ブリッツェンなど)として12年間、そして、その後は国際レース主催者として6年間、ひたすら同じ目標に向かって突っ走ってきました。
また、J SPORTS の自転車ロードレース解説者を中心に、「伝える」という仕事についても、20年近くに亘って自分なりにかなりの量をこなしてきました。
「伝える」という仕事に携わった期間や、原稿など各種情報をアウトプットした量などを考えると、自身を「メディア関係者」と自称してもそれほど不自然ではない様にも感じます。
そして、いま現在、自分のなかで「大きな変化の中にいる」と感じるのが、自分自身が自転車村の比較的中央に近い位置で仕事をしているという事実です。
この様にこの20年間を振り返ってみると、着々と進んできているようにも思えますが、しかし実際は、たくさん考え、たくさん挑戦し、たくさん実行し、その上で中央付近にたどり着いたことで、逆に「多くの結果(結論)が見えてしまっている状況」に置かれてしまっている様に感じています...。
また、最近は「自転車の100年後」などを俯瞰して考えることが多く、「自転車って100年後に存在しているのか?(社会に必要とされているのか?)」といったことを真剣に考えてしまうこともあります(日常の足として馬に乗っているひとが殆どいなくしまったように...)。
未来というのは、あまり先のことを考え過ぎても、答えらしきものが見え過ぎても良くないのだと思います。
物事というのは大きく分けて二つの時間軸の上に成り立っています。
一つ目が、「目の前(今日・明日・来月・今年いっぱい程度の時間軸)の課題や問題に取り組む」ということ。世の中の殆ど人たちはほぼこの時間軸の中で懸命に生きているはずです。
そしてもう一つが、上記の「目の前の取り組みの先にある結果(目標)を意識すること」です。
やはり、遠すぎる未来を考えると、そこにはあまり希望というものが見出だせなくなったりもします。
目に前にある、「自分がしたいこと」「ワクワクすること」に打ち込める人生を取り戻したいものです。
栗村 修
中学生のときにTVで観たツール・ド・フランスに魅せられロードレースの世界へ。 17歳で高校を中退し本場フランスへロードレース留学。その後ヨーロッパのプロチームと契約するなど29歳で現役を引退するまで内外で活躍した。 引退後は国内プロチームの監督を務める一方でJ SPORTSサイクルロードレース解説者としても精力的に活動。
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