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昨日は、静岡県清水町で開催された「第6回 SUN TO MOON 清水町ゆうすいクリテリウム大会2018(於:沼津卸団地内特設会場)」に会場解説として参加いたしました。
昨年は荒天のため開催中止となってしまった同大会ですが、今年は秋晴れのなか全10クラスが予定通りきっちりと実施されました。
また、同会場内では「清水町ゆうすいくんランニングバイク大会」が同時開催されたほか、町内の小・中学生を対象とした「ウィーラースクール(協力:日本競輪選手会)」や「一輪車パフォーマンス(ユニサイクルAmi長泉)」、競輪選手用のローラー台を使用した「タイムアタックに挑戦(協賛:伊豆市東京オリンピック・パラリンピック推進課/小山町オリンピック・パラリンピック推進局)」なども実施されていました。
国内最高カテゴリーのUCI公認国際自転車ロードレースの「ジャパンカップサイクルロードレース(於:宇都宮市)」と、国内では最高レベルの集客力を誇るクリテリウムイベントの「ツール・ド・フランスさいたまクリテリウム(於:さいたま市)」の狭間の日曜日に開催された同大会ですが、「自転車レースを利用したまちおこしの原点」の様な雰囲気を感じとることができました。
私自身、高校を中退して17歳の時に渡仏し、その後、フランスやベルギーのアマチュアレースに多数参加しました。
向こうのアマチュアレースは街のクラブチームや自治体が開催しているパターンが多く、また、クラブチーム自体が自治体と深い関係性を持っているため、自転車レースそのものが広義でみて「まちおこしツール」になっていることがよくわかります。
こういった様々な街にあるクラブチームや小さなレースの延長上に「ツール・ド・フランス」が君臨しているわけであり、その様に考えると「街のレース」の存在が非常に大切であることも理解できます。
レベルや規模が違うだけレースを開催するための仕組みはほぼ一緒であり、小さな街のレースでも地元の新聞社が取材に駆けつけ、街のパン屋さんがスポンサーになり、将来有望な地元の若手選手がわくわくするレースを魅せ、名物おじさんMCが会場を盛り上げる。
日本国内でも世界に誇れる巨大なプロイベントが徐々に増えている一方で、底辺を支える「ゆうすいクリテリウム」の様なレースも少しずつ育ってきており、文化の創造が進んでいることを実感します。

栗村 修
中学生のときにTVで観たツール・ド・フランスに魅せられロードレースの世界へ。 17歳で高校を中退し本場フランスへロードレース留学。その後ヨーロッパのプロチームと契約するなど29歳で現役を引退するまで内外で活躍した。 引退後は国内プロチームの監督を務める一方でJ SPORTSサイクルロードレース解説者としても精力的に活動。
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