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サイクル ロードレース コラム 2018年9月17日

サイクル県やまぐち

しゅ~くり~むら by 栗村 修
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今週末は、JBCFロードシリーズの「第2回JBCF 秋吉台カルストロードレース(山口県美祢市)」及び「第3回JBCF 維新やまぐちクリテリウム(山口県山口市中河原町パークロード)」へ行って参りました。

同大会は山口県が進める「サイクル県やまぐちプロジェクト」のイベント事業のひとつである「(9/15~17開催)All Yamaguchi Ride Festa 2018」のメインコンテンツとして開催されており、ほかにも「(10/6~7開催)十種ヶ峰国際ダウンヒル」や「(10/20開催)2018大星山サイクルフェスタinひらお」など、数多くのサイクルイベントがこのあとも県内で開催される予定となっています。

また、同プロジェクトは、「イベント事業」のほかにも、「サイクルート事業」、「サイクルエード事業」、「サイクルステーション事業」、「サイクルピット事業」など、多角的な事業展開を目指しています。

昨年5月に施工された「自転車活用推進法(日本という国が自転車を利用した国づくりを本格的に進める法律)」に先行する形で取り組みがはじまった同プロジェクトですが、単に自治体主導でレースを開催するだけでなく、長期的な視野を持ちながら「自転車文化を山口に創りあげていく」というビジョンを感じとることができます。

更に、本気度という点では、村岡嗣政山口県知事が「JBCF 秋吉台カルストロードレース」及び「JBCF 維新やまぐちクリテリウム」共に終日会場での執務に就かれていて、土曜日はロードバイクでカルスト台地を走るパレードランにあいにくの雨のなか積極的に参加されていたり、日曜日もパレードランへの参加やスターター、表彰式でのプレゼンターなど、フル回転で大会を盛り上げている姿がとても印象的でした。

自治体職員の皆さんが汗をかいて大会の開催を積極的に進め、それを地元の民間企業が支えていく形はとても理想的だなと感じました。

「自転車」というコンテンツを選んでくださった自治体の皆さんに、「自転車を選んでよかった」と思っていただくことが、今後、自転車界にいる我々がやらなくてはならないことであるのは間違いありません。

「自転車をつかった国づくり」が全国で確実に形になりはじていることを実感する今日このごろであります。

栗村 修

中学生のときにTVで観たツール・ド・フランスに魅せられロードレースの世界へ。 17歳で高校を中退し本場フランスへロードレース留学。その後ヨーロッパのプロチームと契約するなど29歳で現役を引退するまで内外で活躍した。 引退後は国内プロチームの監督を務める一方でJ SPORTSサイクルロードレース解説者としても精力的に活動。

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