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9月8日(土)に東京都大島町で開催された「伊豆大島御神火ライド2018」に昨年に引き続き参加して参りました。
今年で2回目の開催となった同イベントですが、元々は「平成25年台風第26号土砂災害」の復興支援事業の一環として開催された「アジア選手権ロードレース(2016年1月開催)」及び「全日本選手権ロードレース(2016年6月開催)」の流れを継ぐ「ロングライドイベント(サイクルツーリズム事業)」であり、昨年(2017年)の初回大会に続いての継続開催となっています。
私自身、2016年の「アジア選手権」直後に同町で開催された「サイクルツーリズムに関するシンポジウム」にパネリストとして参加した経験があり、その頃はまだ島内に於けるサイクリストの受け入れ体制は十分には構築されておらず、今後、「どの様にしてサイクリストの誘致を進めていくべきか」が議論されている段階でした。
しかし、2回目の開催となった「伊豆大島御神火ライド2018」の参加者は昨年比約3倍となる450名ほどまで増え、また、同イベント参加者以外のサイクリストの姿も島内でチラホラと見掛ける状況まで改善が進んでいます。
「島」というロケーションはサイクリストにとって「楽園」になることが多い一方で、やはり、アクセス(自転車の運搬含め)の問題が常につきまとってしまうのも事実です。
特に開催日が決まっているイベント参加については、前日や当日の天候の影響がクルマなどで移動できる場所でのイベントに比べてリスクがやや増してしまう部分がありますが、それでも主催者側の工夫により、この辺りの改善策も徐々にではありますが構築されはじめています。
今年の「伊豆大島御神火ライド2018」で良かったなあと感じたのは、開催日が土曜日だったところです。
参加者の皆さんのなかには、土曜日朝に大島に着く大型船で現地入りし、イベント参加後、大島に1泊して、翌日曜日に自主的に島内サイクリングを楽しんで、そしてその後東京へ戻るという「一粒で二度美味しい」的な楽しみ方をされている方がいらっしゃいました。
イベント翌日に戻るというパターンであれば、イベント参加後のバタバタ感も減りますし、帰りの移動に関する選択肢も増えるので、万が一天候が悪化した際のバッファを広めに確保することにも繋がるわけです。
今後も日本国内にある様々な「島」でサイクルツーリズム関連の動きが高まる可能性があり、先駆者の一つになりつつある「伊豆大島」の今後の動向についても注目していきたいと思います。
栗村 修
中学生のときにTVで観たツール・ド・フランスに魅せられロードレースの世界へ。 17歳で高校を中退し本場フランスへロードレース留学。その後ヨーロッパのプロチームと契約するなど29歳で現役を引退するまで内外で活躍した。 引退後は国内プロチームの監督を務める一方でJ SPORTSサイクルロードレース解説者としても精力的に活動。
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