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このブログでも以前から何度か話題に挙げてきた「シンギュラリティ」という言葉について、最近いろいろなところでポツポツと見かけるようになってきました。
「シンギュラリティ」とは、簡単に言うと、人工知能(AI)が人間の脳を超えるタイミングのことであり、一般的には2045年頃とされています。
ちなみに2045年は、私自身は74歳で、人生の終盤に差し掛かっている年齢です。
但し、最近では、テクノロジーの進化により、「人生100歳時代」、もしくは、「不死」や「若返り」などもいずれ可能になるのでは、といった記事を見かけたりします...。
そうなってくると、手の届く未来で起こるかもしれない変化というのは、これまでの常識ではとても考えられなかった領域へと差し掛かる可能性があるということになります。
これから生まれてくる人類はちょうどその過渡期に差し掛かるわけで、なかなかエキサイティングな人生を経験できる世代となっていくのかもしれません。
そんなことを考えはじめるといつも頭のなかに真っ先に浮かぶのが「自転車の未来」についてです。
あまり考えたくはありませんが、これほどまでに大きな変化を人類が迎えてしまうと、そもそも自転車自体がなくなってしまう可能性は否定できません...。
一方で、シンギュラリティを迎えることで、人間の仕事は「遊ぶことになるかもしれない」という発想もあります。
そうなれば、生命体としての機能維持のためにも自転車(当然現在とは大きく違った使い方となっているでしょうが...)は良い道具として生き残っているのかもしれません。
いずれにしても、いま目の前にある「現実」が抱える膨大な課題や業務をこなしつつ、現在の価値観で創り上げた夢や目標を追いつつ、その上で、かなりの確立でやってくるであろう大きな変化に対する心の準備と対策をなんとなくは意識しておく必要はあるのでしょう。
たった10年でいまある価値や常識があっという間にひっくり返る時代なだけに、俯瞰の目だけは決して閉じてはいけないと強く感じる今日このごろです。
栗村 修
中学生のときにTVで観たツール・ド・フランスに魅せられロードレースの世界へ。 17歳で高校を中退し本場フランスへロードレース留学。その後ヨーロッパのプロチームと契約するなど29歳で現役を引退するまで内外で活躍した。 引退後は国内プロチームの監督を務める一方でJ SPORTSサイクルロードレース解説者としても精力的に活動。
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