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サイクル ロードレース コラム 2018年2月16日

ファーストエイド

しゅ~くり~むら by 栗村 修
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昨日、名古屋で開催された「第10回スポーツBAAブラッシュアップ講習会」に昨年に引き続き講師として参加して参りました。

今回の講習のお題は「サイクリングの楽しみ方と救護」という内容とし、メインは「スマートコーチング」代表の安藤隼人氏に「サイクルシーンのファーストエイド」に関する講義をお願いしつつ、私自身はサポート役として全体的なお話しなどをさせていただきました。

ここ10年ほど、街なかや郊外などを問わず、ロードバイクを中心としたスポーツバイクに乗り、颯爽と駆け抜けるひとの数が本当に増えました。

最近はブームも若干の落ち着きをみせているものの、それでも私が若かった頃に比べれば「ロードバイク」という乗り物の社会的な知名度と地位は飛躍的に向上し、ポジティブな面はもちろん、近年ではネガティブな面も一般メディアなどで取り上げられるようになってきました。

私自身、仕事柄「自転車の素晴らしさや楽しさ」というものを普段から広く発信し続けています。

それはなんの偽りもない純粋な「自転車が好き」という気持ちからの発言である一方、最近では、「自転車の素晴らしさや楽しさを啓発」するならば、本来であれば同じ分だけ「自転車の危険性についても取り上げるべき」と考えるようになってきました。

◯転ばないように走るための技術
◯事故に遭わないように走るための知識
◯クルマとうまく共存するためのコツ

などなど、本来であれば「ロードバイク」という乗り物に跨がる前に、身に付けておかなければならない要素というのはたくさんあります。

そして、「自分の身を守るための技術や知識」だけでなく、「ひとの命を救うための基本的な技術や知識」も自転車人として身につけるべきだと強く感じようになりました。

身の周りの活動でできることというのはまだまだ微力ではありますが、引き続き同志たちと共に根気強く必要なことを積み上げていきたいと思います。

栗村 修

中学生のときにTVで観たツール・ド・フランスに魅せられロードレースの世界へ。 17歳で高校を中退し本場フランスへロードレース留学。その後ヨーロッパのプロチームと契約するなど29歳で現役を引退するまで内外で活躍した。 引退後は国内プロチームの監督を務める一方でJ SPORTSサイクルロードレース解説者としても精力的に活動。

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