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サイクル ロードレース コラム 2018年2月13日

風邪による損失

しゅ~くり~むら by 栗村 修
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現在、平昌五輪が開催されています。

現地から入ってくる映像などをみていると、代表選手たちがマスクなどをして風邪に対してすごく気を遣っている様子が伝わってきます(マスクは日本人選手だけ?)。

そりゃそうですよね。

何年間も努力を続けて、多くを犠牲にしながら代表の座を掴んで、それなのに目に見えないとても小さなウイルスに全てを台無しにされたら、泣くに泣けないというか、無念の気持ちをどこにぶつければ良いのかわからなくなることでしょう...

近年は「ツール・ド・フランス」の現場でも風邪に対する対策はエスカレート(良い意味で)する一方です。

すべてに於いて徹底した管理を行うことで有名な「チームスカイ」などは、ホテルのシーツ類はすべてチームが持ち込んだものに交換し、ドアノブやひとが触るものすべてを除菌しているともいわれています。

当然、万が一風邪をひいてしまった選手がでてしまったならば、その選手を隔離し、他の選手に風邪が染らないように細心の注意を払います。

これらはなにも「五輪」や「ツール・ド・フランス」の現場に限ったことではなく、普通の会社にとっても年間を通して風邪をひく従業員の数が多いと、ある程度の経済的損失が発生するはずです。

逆説的な理論で「風邪はたまにひいた方が良い」という見解もあるようですが、それでもやはり、普通は風邪をひかないにこしたことはありません。

ちなみに風邪などによる国家レベルの経済的損失というのがどれくらいなのかパッとネット検索してみたものの、意外にも、すぐに正式な数字などはでてきませんでした。

むしろこの世の中から風邪がなくなってしまうと、そっちの方がある種の経済的損失が発生するのかもしれません...。

いずれにしましても、平昌五輪に出場している日本の選手たちが、健康に本来の力を発揮できることを陰ながら祈っております。

栗村 修

中学生のときにTVで観たツール・ド・フランスに魅せられロードレースの世界へ。 17歳で高校を中退し本場フランスへロードレース留学。その後ヨーロッパのプロチームと契約するなど29歳で現役を引退するまで内外で活躍した。 引退後は国内プロチームの監督を務める一方でJ SPORTSサイクルロードレース解説者としても精力的に活動。

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