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サイクル ロードレース コラム 2017年12月3日

救われる気持ち

しゅ~くり~むら by 栗村 修
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本日は、「ツアー・オブ・ジャパン 美濃ステージ」の舞台となる岐阜県美濃市に於いて、アジアを代表するトップライダー新城幸也選手(バーレーン・メリダ)と、長年に亘り世界中のレースを撮り続けているレジェンドフォトグラファー砂田弓弦氏をお迎えして、超豪華なトークイベントが開催されました。

今年、ステージ開催10回目という記念大会を迎えた「美濃ステージ」ですが、レースを開催している地元の皆さんは大きな情熱を持った方々が多く、「地域が地域のために自転車レースを開催する」という、「ツアー・オブ・ジャパン」が持つ哲学をいろいろな意味で体現している重要な存在でもあります。

一方で、これは美濃ステージだけでなく日本全体で言えることではありますが、レースを開催するためにある程度の費用が発生し、そして長時間生活道路を封鎖してしまう自転車ロードレースの開催に対しては、まだ少なからず疑問の声(開催することの意味を求める声)が挙がってしまう現実があります。

そんな状況下に於いて、世界で活躍する新城幸也選手と砂田弓弦氏に、「ツアー・オブ・ジャパン」というレースがここ美濃に存在していることの素晴らしさをお二人の言葉で語っていただいたことは、とてつもなく価値ある時間だったと感じております。

「世界最高峰を知っている」お二人にとっては、「ツアー・オブ・ジャパン」というレース自体は決して大きな存在ではないはずです。

しかし、世界で活躍しているからこそ、「故郷である日本を大切にしたい」という気持ちをお二人が持たれていることが、お話をしていて強く伝わってきました。

トークイベント後に美濃ステージ関係者の方と新城選手の間でこんなやりとりがありました。

「レースを開催するために多くの準備を進めなくてはいけない地元実行委員会関係者としては、新城選手に来ていただいてレースの存在意義を語っていただくことで本当に救われます」

私自身も、新城選手と砂田氏が、お忙しいなかちゃんと日本のレースを気にかけてくれていることを知って、同じように救われる気持ちになりました。

「もっともっとがんばらなければ」と思える美濃での貴重な一日を過ごすことができました。

栗村 修

中学生のときにTVで観たツール・ド・フランスに魅せられロードレースの世界へ。 17歳で高校を中退し本場フランスへロードレース留学。その後ヨーロッパのプロチームと契約するなど29歳で現役を引退するまで内外で活躍した。 引退後は国内プロチームの監督を務める一方でJ SPORTSサイクルロードレース解説者としても精力的に活動。

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