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本日は、「ツアー・オブ・ジャパン 京都ステージ」関連の打合せとコース調査のため、京都府庁及び京田辺市を訪問しました。
「京都ステージ」は2018年で3回目の開催を迎えますが、ステージがはじまった当初の自治体担当者のうち、すでに数名が異動などで大会業務から離れてしまっていたりもします。
これは自治体が主体(もちろん一般企業なども同様ですが)となっているイベント全体が抱える宿命ともいえるのですが、やはり苦労をともにした方々が突然いなくなってしまうことに一抹の寂しさを覚えてしまうものです...。
一方で、ノウハウを得た実務レベルの方々の経験の継承や、大会本体としてのノウハウの蓄積や共有システムの構築などは、大会のクオリティー維持のためには非常に重要な要素となってきます。
そんな中、「ツアー・オブ・ジャパン」内でも「TOJキッズ」として実施している子供向け自転車教室「ウィーラースクール」の代表者であるブラッキー中島氏と大阪市内で打ち合わせを行いました。
長らくボランティアベースでこの活動を続けてブラッキー中島氏ですが、近年は全国的に「ウィーラースクール」の活動が認められはじめ、それと同時に社会的価値も高まり、ここ数年は「ほぼすべての週末」がスクール関連業務で埋まるという多忙な状況が続いているとのことです。

一見とても若々しくみえるブラッキー中島氏ですが、すでに50代半ばが近づき、形になりはじめた「ウィーラースクール」という価値ある取り組みの将来を案じています。
世の中には、大きな情熱を持った方々がキーマンとなって高い価値を創り上げるも、その後、継承がうまくいかずに消滅してしまった取り組みなどが数多くあります。
「京都ステージ」にしても「ウィーラースクール」にしても、こういった社会的価値を生み出す重要な取り組みを次世代へと継承していく方法を常に考えながら進めていく必要があります。

お金があればすべて解決するのかもしれませんが、それだけではないもっと大切なものを含めて、「継承」の重要性を痛感した一日でありました。
栗村 修
中学生のときにTVで観たツール・ド・フランスに魅せられロードレースの世界へ。 17歳で高校を中退し本場フランスへロードレース留学。その後ヨーロッパのプロチームと契約するなど29歳で現役を引退するまで内外で活躍した。 引退後は国内プロチームの監督を務める一方でJ SPORTSサイクルロードレース解説者としても精力的に活動。
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