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本日は「ツアー・オブ・ジャパン 富士山ステージ」関連の打合せで小山町役場を訪問いたしました。
「富士山ステージ」は「ツアー・オブ・ジャパン」にとって非常に象徴的なステージである一方で、個人総合成績を争う上で破壊力が強すぎる(全体のバランスが悪くなる)というご指摘をいただいているステージでもあります。
私自身も長らくチーム側にいましたので、この様な意見はよく理解できますし、監督時代には実際に同じことを感じてもいました。
しかし、日本国内でレースコースを設定する際は、諸外国の様にコースディレクターが好きなようにコースをデザインすることは難しく(公共の道路をロードレースで使用するにはまだまだ多くのハードルが立ちはだかっている...)、また、地元自治体の皆さんの努力や想い、そしてレースを開催するためにご協力いただいている多くの皆さんのことを考えると、「今年はこんな総合争いを演出するためにこんなコースにしたい」といった無邪気な発想だけで物事を進めていくことはレースそのもの(一つのスポーツイベントとして)の衰退を招いてしまいます。
様々な時間軸のなかで色々な人たちが関わって創り上げられてきた「ツアー・オブ・ジャパン」というレースに、相応の変化を生み出すには非常に多くの労力と時間が必要になります。
何もしなければ遠くない未来に「ツアー・オブ・ジャパン」というレースが消滅しかねない環境のなかで、ここ数年は他のレースに先んじて「レースフィロソフィ」を設置しつつ積極的な改革を進めて多くの変化を生み出してきましたが、それでもやり方や進め方を間違えれば一瞬で足元をすくわれるというリスクとも常に隣り合わせな状況であり、ある意味でゼロからレースを創るよりも難しい面がこのレースの中には数多く存在しています。
そして、その難しさは実際に実務に関わった者にしかわかりません。
前身となる「国際サイクルロードレース」から数えるとすでに35年という長い歴史と、自転車界の中央組織が実質的に運営しているという難しさを持つ「ツアー・オブ・ジャパン」。
但し、このレースが日本に於ける「国際自転車ロードレース」の見本(レースそのものというよりも、一つのスポーツイベントとして社会の歯車、一員になるという意味)にならなければ、全体の発展も望めないと感じています。
各国のナショナルステージレースは、大抵の場合、その国を代表するレースなわけですから、今後も信頼すべき仲間と共に正しい方向性を見失わないように努力を続けていきたいと思います。
栗村 修
中学生のときにTVで観たツール・ド・フランスに魅せられロードレースの世界へ。 17歳で高校を中退し本場フランスへロードレース留学。その後ヨーロッパのプロチームと契約するなど29歳で現役を引退するまで内外で活躍した。 引退後は国内プロチームの監督を務める一方でJ SPORTSサイクルロードレース解説者としても精力的に活動。
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