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本日は 『ツアー・オブ・ジャパン』 のコース調査のために大会事務局スタッフや関係者などと共に 『東京ステージ』 のコースをくまなくチェックいたしました。
『ツアー・オブ・ジャパン 東京ステージ』 のコースは、『日比谷公園』 をスタートし、約15kmに亘って都内の一般公道を走り抜けたあとに『大井埠頭周回コース(1周約7km)』 へと入っていく比較的シンプルなコース設定となっています。
シンプルが故に、以前から 『もっと賑やかな場所でゴールを!』 という声を多数頂いており、我々大会事務局として水面下でいろいろな可能性を模索していたりもします。
しかし一方で、日本の都心部でレースを開催するということは、『目に見えない作業』 が山盛り待ち受けているのも事実であり、『東京ステージ』 に於ける約15kmのライン区間ですら、これだけ長期間継続しているレースであっても 『続けるために必要とされるエネルギー』 というのは決して小さくはありません。
以下、本日のコース調査の様子をご参考までにごく一部ですがご紹介いたします。

[ツアー・オブ・ジャパン東京ステージのメイン会場となる大井埠頭のみなとが丘ふ頭公園。自転車ロードレースはスタジアムなどではない一般の場所を即席でスポーツイベント会場に変えるため、申請・準備・その他もろもろ目に見えない多くの作業を乗り越えていく必要があります。]

[レースが通過する道路の詳細な図面を作成(警備計画や警察への提出資料なととして使用されるためにとても重要)するために道路に隣接するすべての建物名や交差点名、また、すべての工事状況などを細かくチェックしていきます(道路状況の確認はもちろんやります)。]

[昨年まで大きな穴が空いていて非常に危険だった古いグレーチング(昨年は伊豆ステージが終わって東京入りしたあと深夜にスタッフと共に補修作業を行いました)が今年はキレイに直されていました。しかし!繋ぎ目の一部にロードバイクのタイヤがスッポリはまる幅ですき間が空いてしまっているので今年もなんらかの対策が必要になります。スタジアムはスポーツを行うために設計されていますが道路は基本的にロードバイクでレースをするために設計されていません...。]

[なかなか大きな声では言えない切実な問題がこれ。昨年は通報する形でなんとか撤去してもらいましたが一年絶たずにこの有様です...。これまたスタジアムスポーツが不法投棄で悩まされることはないと思います。]
もしかすると、周回コースではなくてラインレースになってしまえば、ある意味での 『諦め』 が許されるようになるのかもしれませんが、それでも、日本国内で毎年コースを変えての 『ラインレース型 ツアー・オブ・ジャパン』 を開催することは現状夢のまた夢に感じてしまいます。
栗村 修
中学生のときにTVで観たツール・ド・フランスに魅せられロードレースの世界へ。 17歳で高校を中退し本場フランスへロードレース留学。その後ヨーロッパのプロチームと契約するなど29歳で現役を引退するまで内外で活躍した。 引退後は国内プロチームの監督を務める一方でJ SPORTSサイクルロードレース解説者としても精力的に活動。
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