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先週、豊洲シビックセンターにて開催された 『一般社団法人グッド・チャリズム宣言プロジェクト』 主催の 『グッチャリセミナー&ワークショップ/自転車活用推進法成立!どう変わる?サイクリストにとっての自転車活用推進法』 に参加して参りました。
2016年12月9日に参議院本会議で可決され成立した 『自転車活用推進法案』。
自転車界では大きな話題となっているものの、いったいどんな法律なのかを詳細に理解できているひとは意外と少ないのが実情です。
セミナーでは、まず、同法の生みの親とも言える小林成基氏(NPO自転車活用推進研究会理事長)に 『自転車活用推進法の内容や制定までの歩み』 をわかりやすく解説していただき、その後、グループディスカッションを経て、そこで出たお題を中心としたパネルディスカッションへと進んでいきました。
その中でいくつかのキーワードを聞くことができました。
『同法案はあくまでもスタート』
『今後重要となってくるのは民の声』
私なりの解釈で今回の法案成立を簡潔に説明していきますと、、、
◯ 自転車をつかった先進的・効率的かつ国民にとって有益な国づくりを進める
◯ そのために必要な制度・ソフト・ハードなどを充実させていく
◯ 現時点ではスタート地点に立ったのみなので今後具体的な様々な取り組みが必要
◯ 主要命題の一つである"走る場所"と"走り方"の改善をどう進めていくか
となります。
今回のセミナーに参加して感じたことは、改めてになりますが、『自転車』 という乗り物の立ち位置(存在)の曖昧さ(不完全さ)です。
人によって 『自転車』 に対する価値観が本当に大きく乖離(スポーツバイクに乗ってイベントなどに参加しているひと、シェアバイクを利用して効率的に都内を移動しているひと、ママチャリに乗って悪気なく車道を逆走しているひと、などなど)しており、これをいかに収斂させていくのか?
現在はそれこそ360度放射状にバラけてしまっている価値観を、いかにして一つの方向へ誘っていくのか?
上記キーワードにあった 『民の声=民意』 といのは、これらの大きな流れを生み出すにはとても重要な要素であり、『国が自転車を認めた』 記念すべき法案成立を、今後、現実の世界に落とし込んでいくためのポジティブな意味での 『ポピュリズム』 をどう生み出していくのかが重要になるのだと思います。
栗村 修
中学生のときにTVで観たツール・ド・フランスに魅せられロードレースの世界へ。 17歳で高校を中退し本場フランスへロードレース留学。その後ヨーロッパのプロチームと契約するなど29歳で現役を引退するまで内外で活躍した。 引退後は国内プロチームの監督を務める一方でJ SPORTSサイクルロードレース解説者としても精力的に活動。
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