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サイクル ロードレース コラム 2016年12月14日

ツール・ド・とちぎ

しゅ~くり~むら by 栗村 修
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2017年3月31日(金)~4月2日(日)の3日間にわたって栃木県内にて開催が予定されている 『第1回 ツール・ド・とちぎ(UCI-2.2)』。

その第1ステージのコースを地元テレビ局の番組ロケで実際に走ってきました。

一緒に走ったのは、宇都宮ブリッツェンの廣瀬佳正GM、同フェアリー自転車競技部のREIさん、そして、お笑いコンビだいまじんのだいじさんのお三方。

コースを走ってみて最初におもったのは 『ブリッツェンの練習コースだ!』 ということ。

宇都宮ブリッツェンの監督時代に合宿時などの練習帯同で選手たちと共に何時間も何時間も走ったコースであり、『ここで実際にUCIレースが開催されるとは素晴らしい!』 という驚きの気持ちになりました。

また、廣瀬GMにとってはそれこそ高校生の時から走っていた練習コースであり、そんな想い入れのある 『道』 が20年以上の歳月を経てUCIレースのルートになるなんて、『すごい感動的なストーリーだ!』 と何度も唸ってしまった次第です...

更に、宇都宮ブリッツェンの運営会社である 『サイクルスポーツマネージメント社』 の現社長である柿沼章氏の地元、足利市がフィニッシュ地点となっており、私が子供の頃に夜な夜なイメージしていた 『いつか地元の商店街がレースのフィニッシュ地点になってそこで勝ちたい』 といった無邪気な妄想を、柿沼社長はリアルに手に入れつつあるのです...

残念ながら柿沼社長も廣瀬GMも現役は引退しているのでレースを走ることはできませんが、それでも 『夢物語』 を現実にしようとしている栃木のパワーを改めて思い知ることになりました。

そしてもう一つ 『ツール・ド・とちぎ』 がすごいのは、3ステージとも 『オール ラインレース』 であるということです。

私自身、現在 『ツアー・オブ・ジャパン』 の仕事に就いているからこそ、日本でラインレースを新規で開催することの 『恐ろしさ』 をある意味で誰よりも理解しているだけに、彼らがそれを成し遂げてようとしていることの凄さを強烈に実感するのです。

そして、いつか 『ツアー・オブ・ジャパン』 の一ステージもラインレースに切り替えなくてはならないときが来るかもしれません。

来季は栃木県内で開催される 『Jプロツアー』 のレース数も飛躍的に増え、とどまることを知らない 『自転車王国 栃木県』 の快進撃に益々注目していかなくてはなりません!

栗村 修

中学生のときにTVで観たツール・ド・フランスに魅せられロードレースの世界へ。 17歳で高校を中退し本場フランスへロードレース留学。その後ヨーロッパのプロチームと契約するなど29歳で現役を引退するまで内外で活躍した。 引退後は国内プロチームの監督を務める一方でJ SPORTSサイクルロードレース解説者としても精力的に活動。

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