人気ランキング
コラム一覧

『選手 ⇒ 解説者 ⇒ 監督 ⇒ レース主催者』 と、ロードレースへの関わり方が変化し、そして年齢を重ねるつれ、『なぜ、あの頃の自分はすべてを懸けてロードバイクに乗り続けていたのか』 を考える機会が増えました。
同時に、インタビューなどでも 『危険かつ決して恵まれているとはいえない環境下でなぜ日本の選手たちは走り続けているのですか?』 と外部から聞かれることもあります。
いまの世の中は何をするにも 『明確な理由』 を求められます。
特に資金集めについては、詳細かつ正確な企画書やスポンサーメリット(裏付け)をどれだけ用意できるかがカギになってきます。
この世界にしっかりとした資金と人材が入ってくる仕組みを創るためには、少なくとも上記の 『何故』 を取り除いていかなければ、この先もずっと 『運』 に頼っていくことになるのでしょう。
現代の若い人たちは、社会情勢などを反映し、『頭で考え、そして計算してから行動を起こす』 傾向にあります。
時代はまわりますから、また、『無鉄砲な若者が増える』 時代がいずれやってくるかもしれませんが、少なくともこの数年でこれらの傾向が大きく変化する兆しは今のところありません。
一にもニにも 『理由』。。。素晴らしいことですし、正しいことだとも思います。
しかしだからこそ、『まったく理由のつかない衝動に15年以上も取り憑かれて走り続けていた』 あの頃の自分のメンタルを懐かしく思うと共にある意味で羨ましくも感じます。
『いまでも十分に理由のつかない行動してるでしょ』 という声が聞こえてくるような気もしますが、少なくともいまは現役時代の様な 『動物的』 な生き方はできませんし、それをいまの仕事でやっても通用することはないでしょう。
心の奥底では現役選手たちを 『羨ましい』 と思い続けています。
『なぜ走るのか?』
誰でもいつかは選手を引退する日がやってきますが、『純粋な苦しみ』 を味わえる世界に身を置けることがいかに特別であるかを、現役選手たちにも知っておいて欲しいなと感じます。
栗村 修
中学生のときにTVで観たツール・ド・フランスに魅せられロードレースの世界へ。 17歳で高校を中退し本場フランスへロードレース留学。その後ヨーロッパのプロチームと契約するなど29歳で現役を引退するまで内外で活躍した。 引退後は国内プロチームの監督を務める一方でJ SPORTSサイクルロードレース解説者としても精力的に活動。
あわせて読みたい
J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題
ジャンル一覧
人気ランキング(オンデマンド番組)
-
Cycle* UCIシクロクロス ワールドカップ 2025/26 第1戦 ターボル(チェコ)
11月23日 午後10:10〜
-
Cycle* UCIシクロクロス ワールドカップ 2025/26 第2戦 フラマンヴィル(フランス)
11月30日 午後11:00〜
-
Cycle* J:COM presents 2025 ツール・ド・フランスさいたまクリテリウム
11月9日 午後2:30〜
-
【2025シーズン一挙配信!】史上初のアフリカ開催!Cycle*2025 UCI世界選手権大会 男子エリート ロードレース
9月28日 午後4:40〜
-
10月11日 午後9:00〜
-
【2025シーズン一挙配信!】Cycle*2025 パリ~ルーベ
4月13日 午後6:05〜
-
【2025シーズン一挙配信!】Cycle*2025 ツアー・ダウンアンダー 第1ステージ
1月21日 午後12:30〜
-
Cycle*2025 宇都宮ジャパンカップ サイクルロードレース
10月19日 午前8:55〜
J SPORTSで
サイクル ロードレースを応援しよう!
