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サイクル ロードレース コラム 2015年10月15日

霊峰富士

しゅ~くり~むら by 栗村 修
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本日は、『ツアー・オブ・ジャパン 富士山ステージ』 のコース視察及び各種打合せのため、静岡県小山町へ行ってきました。

日本を代表する霊峰 『富士山』 は、日本を代表するナショナルステージレースである 『ツアー・オブ・ジャパン』 にとって、重要な位置付けのステージであることは間違いありません。

しかし、競技的側面からみると、『難易度が高すぎる』、『富士山がある限り日本人が勝てない』、『ある一定のチームや選手に多くのアドバンテージを与えすぎている』、などの意見があり、これらのあまり前向きではない声が現場からチラホラ聞こえてきたりします。

私も元選手・元監督ですので、言わんとしていることはよく分かりますし、ぶっちゃけ出場する側にいた時は、同様の問題を口にしたりもしていました。

しかし、一方で 『このステージ(山)を力で支配できる日本人選手が現れれば、むしろ総合優勝がしやすくなるコースだし、スプリンターといわれるマイケル・マシューズも上位でゴールしていた...勝てない日本チームの言い訳だよな...』 と心の片隅で感じていたものです...

また、レースというのは、競技的側面のみを重視した形で開催できるわけもなく、様々な想いや事情の上に成り立っているという大前提があります。

そんなこんなを考慮しつつ、現場の満足度も上げ、スリリングなレースが展開していくように、少ない選択肢のなかから 『最善』 を見つけ出さなくてはなりません。

まだ具体的なことは言えませんが、色々なことを考え、そして実行できるようにがんばっていきたいと思います。

栗村 修

中学生のときにTVで観たツール・ド・フランスに魅せられロードレースの世界へ。 17歳で高校を中退し本場フランスへロードレース留学。その後ヨーロッパのプロチームと契約するなど29歳で現役を引退するまで内外で活躍した。 引退後は国内プロチームの監督を務める一方でJ SPORTSサイクルロードレース解説者としても精力的に活動。

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