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サイクル ロードレース コラム 2015年3月16日

伝える側も過酷なスポーツ

しゅ~くり~むら by 栗村 修
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先週から今週にかけてワールドツアー第2戦となる 『パリ~ニース(フランス)』 と、第3戦の 『ティレーノ~アドリアティコ(イタリア)』 が同時開催されています。

『パリ~ニース』 は、昨日日曜日に一足先に最終日を迎え、Team SKY のエース、リッチー・ポートが2年ぶりの総合優勝を飾りました。

ポートはこの調子をなんとか維持し、単独エースとしての出場が予定されている 『ジロ・デ・イタリア』 を狙うことになります。

一方、『ティレーノ~アドリアティコ』 では、雪のクイーンステージでモビスターのエース、ナイロ・キンタナ が爆発!

コンタドール(ティンコフ・サクソ)や、ニーバリ(アスタナ) などのビッグネームを豪快に置き去りにして、総合でも一躍トップに躍りでました。

そんな、連日熱戦が繰り広げられている春のステージレースシーズンですが、観戦する側の皆さんは2レース同時視聴だと結構大変な状況となっている気がします...

『パリ~ニース』 が夜間帯のライブ放送で、『ティレーノ~アドリアティコ』 が半日遅れの録画放送となっていますが、果たして皆さんはどの様に 『視聴側のステージレース』 を消化しているのでしょうか???

そして、大変といえばやはり "伝える側" の放送スタッフも連日ハードワークが続いています。

我々喋り手といのは、それぞれの制作のスペシャリストたちが準備したものに最後の一滴を加える様な存在であり、お茶の間に最終的に届く映像&音声素材というのは、本当に多くの人たちの労力の上に完成していることを忘れてはいけません。

毎度毎度言っていることではありますが、自転車ロードレースというスポーツは、選手やチームだけでなく、主催者、視聴者、現地観戦者、そして、メディア関係者にとっても非常に過酷な "愛すべき" スポーツなのです。

皆さん、それでも睡眠はしっかりとってくださいね!

栗村 修

中学生のときにTVで観たツール・ド・フランスに魅せられロードレースの世界へ。 17歳で高校を中退し本場フランスへロードレース留学。その後ヨーロッパのプロチームと契約するなど29歳で現役を引退するまで内外で活躍した。 引退後は国内プロチームの監督を務める一方でJ SPORTSサイクルロードレース解説者としても精力的に活動。

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